「耄碌寸前」(森 於菟) [ノンフィクション]
古い新聞を整理していて見つけた書評(池内紀氏による)に目が止まって(《老境》という自分に近しい話題であることもあって)興味を惹かれて図書館で借りて読んでみた。
「赤毛のアン」の秘密(小倉 千加子) [ノンフィクション]
今年の4月から9月末まで放映されたNHK朝ドラの「花子とアン」はずっと観ていた。それなりに面白かったが、事実とはだいぶ違う、というような話も聞こえてきた。特に戦争協力の辺りか。
「赤毛のアン」は、中学生の頃、姉の本棚にあったのを読んだことがある。姉がハマってて新潮文庫(村岡花子訳)の全10巻があって、勢いで全巻通読したのだ。しかし内容は殆ど憶えていない。最も印象が強いのはやはり第一巻のいくつかのエピソード(養子は男の子と望んでいたのを知って嘆く、石版でギルバートの頭を殴る、髪染めで緑色の髪になる、ボートが沈んでギルバートに助けられる、etc)で、モンゴメリも続篇を書くつもりはなかったのに、出版社の要請で(作家業を続けるために)書き続けたということらしいので、惰性によるクォリティの低下・マンネリ化は必然だったんだろう。
「赤毛のアン」は、中学生の頃、姉の本棚にあったのを読んだことがある。姉がハマってて新潮文庫(村岡花子訳)の全10巻があって、勢いで全巻通読したのだ。しかし内容は殆ど憶えていない。最も印象が強いのはやはり第一巻のいくつかのエピソード(養子は男の子と望んでいたのを知って嘆く、石版でギルバートの頭を殴る、髪染めで緑色の髪になる、ボートが沈んでギルバートに助けられる、etc)で、モンゴメリも続篇を書くつもりはなかったのに、出版社の要請で(作家業を続けるために)書き続けたということらしいので、惰性によるクォリティの低下・マンネリ化は必然だったんだろう。
「陰謀論の正体! 」(田中 聡) [ノンフィクション]
〈陰謀論的な考え方がどうしても避けられなくなった現代社会のありよう〉について考察した本。
「陰謀論」については、以前似非科学=知的欲求+知的怠慢や、「『陰謀論』とは何か」(副島 隆彦)で考えたことがあるが、私のスタンスは単に馬鹿な話と切り捨てるものだったけれど、副島氏のと同じ幻冬舎新書で最近出たこの本では、そんな簡単に斬って捨て置くわけにもいかない、極めて入り組んだ、あるいは「とても面倒くさい」「多面的な情報ゲームの罠」「笑いものにすることが危うい」状況が現出している、と喝破する。目から鱗ものである。
「陰謀論」については、以前似非科学=知的欲求+知的怠慢や、「『陰謀論』とは何か」(副島 隆彦)で考えたことがあるが、私のスタンスは単に馬鹿な話と切り捨てるものだったけれど、副島氏のと同じ幻冬舎新書で最近出たこの本では、そんな簡単に斬って捨て置くわけにもいかない、極めて入り組んだ、あるいは「とても面倒くさい」「多面的な情報ゲームの罠」「笑いものにすることが危うい」状況が現出している、と喝破する。目から鱗ものである。
タグ:陰謀論
「捨てる女」(内澤 旬子) [ノンフィクション]
この著者の本(「世界屠畜紀行」とか「東方見便録」とか、いろいろあるらしいが)、読むのは初めて。
それにしてもかなりユニークな生き方だ。
それにしてもかなりユニークな生き方だ。
タグ:食