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「天冥の標VII 新世界ハーブC」(小川 一水) [SF]

 また前巻から間が空いてしまい、相当記憶が薄れてしまっていて、物語世界に入っていくのに手間取った。巻末の膨大な年表・人物・用語集を頻繁に参照するはめになった。
天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 小川 一水
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/12/19
  • メディア: 文庫


 前巻で宇宙大戦争が起こり人類絶滅の危機が訪れたが、その中でわずかに生き残った衛星セレスの住人(のうちの大人を除いた子どもたち)が地下のチェンバーに避難して過酷な環境・状況下でサバイバルのために奮闘する物語。

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「テキスト9」(小野寺 整) [SF]

第1回ハヤカワSFコンテストの最終候補作。受賞作は最近読んだ「みずは無間」、本作は二席で、接戦だったようだ。受賞作は当然として、二席作が刊行されるのは異例なのではないか? それだけ評価が高かったということだろう。確かに読み応えはあった。

テキスト9 (Jコレクション)

テキスト9 (Jコレクション)

  • 作者: 小野寺 整
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/01/24
  • メディア: 単行本


 事前に得た僅かな情報で、これは傍線やメモを書き込みながら読んだほうが良い作品のような印象(つまり、かなりややこしい、と)があったので、図書館で借りずに買って読んだ。
 ちなみに私は〈傍線引きマニア〉で、やたらと線を引く(場合によってはページ全部に!)のだが、今回のこの本もかなり「朱に染まった」。最近図書館で借りて読んでばかりいるので、たまにこういう《私本来の読書法》が出来るのは楽しい。

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「ブラックライダー」(東山 彰良) [SF]

『このミステリーがすごい2014』で3位とは驚きだ。これがミステリ??そうは思えないんだがなぁ。SFであることは確かだと思うが。なのに、『SFが読みたい2014』では18位。この差はなんだろう? ま、昨年の日本SFは豊作だったからか。
 昨年のミステリは1位も『ノックス・マシン』でむしろSF寄りなので、ミステリは相当不作な年だったんだろうか?(実際読みたいと思う作品はなかった。普通は2,3作品くらいはメモして後から読むのだが。)

ブラックライダー

ブラックライダー

  • 作者: 東山 彰良
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: 単行本


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「皆勤の徒」(酉島 伝法) [SF]

 読み始めて1頁で「何じゃ、こりゃぁああああああああああ〜〜!」
…というくらい異様極まる作品だった。第2回創元SF短編賞受賞作(=表題作)。それに連なる全4篇の連作短編集。

皆勤の徒 (創元日本SF叢書)

皆勤の徒 (創元日本SF叢書)

  • 作者: 酉島 伝法
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/08/29
  • メディア: 単行本



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タグ:大森望
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「みずは無間」(六冬 和生) [SF]

 第1回ハヤカワSFコンテスト受賞作。
 宇宙探査機の制御用AIに人格転移された雨野透。その恋人(糖尿病で依存症で過食症)のみずは。こういう組み合わせで、宇宙大のスケールの情報生命体の進化(かなりペダンティックであるし荒唐無稽でもあるが)と、日常等身大レベルの心理的葛藤(の記憶)が平行して描かれる、そのアンバランスとあっと驚く結合のストーリー展開のアクロバットさが凄い。

みずは無間 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

みずは無間 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

  • 作者: 六冬 和生
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/11/22
  • メディア: 単行本


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タグ:AI セカイ系
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「ヨハネスブルグの天使たち」(宮内 悠介) [SF]

日本製のホビーロボット・DX9という若干奇矯な存在を狂言回し(媒介)にして(なので、どうも設定がいまいちリアリティに欠けるきらいはあるのだが)、地球上の様々な場所(そこはどこも荒涼として厳しい、戦場だったり、荒れ果てた街だったりする)を舞台に悪戦苦闘して、生き延びようと生の闘争に身を投じる人々の群像を描く連作集(5編)。

ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

  • 作者: 宮内悠介
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/05/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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「言語都市」(チャイナ・ミエヴィル) [SF]

「都市と都市」の作者チャイナ・ミエヴィルの作品。題名が示すとおり、〈言語SF〉である。
 なんとも読みにくかった。途中何度も放り出しそうになった。
原文がそうなのか訳が悪いのかわからないが、冗長過ぎる長さは原文のせい、個々の表現の解りにくさは訳のせいだろう。描かれた光景や人間関係や会話のニュアンスがするすると頭に入ってこない。これはダメだ。

言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 作者: チャイナ・ミエヴィル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/02/26
  • メディア: 単行本


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「ノックス・マシン」(法月 綸太郎) [SF]

これは、SFとしては異様な〈本格〉SF。
 SFとして本格的(だったら普通のハードSFだ)というのではなく、むしろ変則的すぎる。対象テーマが〈本格〉推理小説、なのである。となると、ミステリには弱い私にはちょっと敷居が高い部分もあったわけだが、あまりの奇想ぶりにはぶっ飛んで、欣喜雀躍して読み終えた。今年の星雲賞有力候補じゃなかろうか?

ノックス・マシン

ノックス・マシン

  • 作者: 法月 綸太郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2013/03/27
  • メディア: 単行本




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