「工場」(小山田 浩子) [小説]
2010年第42回新潮新人賞を受賞した作品。その後2014年、「穴」で第150回芥川賞を受賞したのは記憶に新しいが、私はこの「穴」はまだ読んでいない。つまり、この「工場」が初めて。
タグ:芥川賞
「鐘の渡り」(古井 由吉) [小説]
古井由吉という作家については、学生時代に芥川賞受賞作の「杳子・妻隠」だけを読んだ後は全く読んでいなかった。印象は悪くはなかったのだが、「内向の作家」というのにあまり魅力を感じなかったこともある。たまに店頭とかで新作を目にはしていたのだが。
タグ:老境小説
「少年十字軍」(皆川 博子) [小説]
小学生の高学年の頃、父が私に買い与えた本として、講談社の「少年少女学習百科全集」というのがあった。全15巻の美麗装丁の大型本である。理科と社会の範疇のテーマで、各巻ごとに例えば「世界の歴史」「動物の世界」「社会のしくみ」「宇宙の神秘」「日本の国土」「化学の不思議」「日本の産業」「電気のはたらき」「交通と通信」etcといった具合で小学生にもわかりやすく説明してある(著者は今から思えば、一流の学者ばかりである)。これが毎月(だったか隔月だったか忘れたが)配本された。
キャラメル小説を読んだ [小説]
【キャラメル小説】をご存知だろうか?
…などと大げさに示すようなものではない。こういうのをスーパーの菓子売り場でたまたま見かけて、
食料品購入モードの脳がいきなり書店内モードに転移し、スーパーで小説の衝動買いをするという事態に陥ったのである。
…などと大げさに示すようなものではない。こういうのをスーパーの菓子売り場でたまたま見かけて、
食料品購入モードの脳がいきなり書店内モードに転移し、スーパーで小説の衝動買いをするという事態に陥ったのである。
タグ:写真
「悟浄出立」(万城目 学) [小説]
万城目学の作品を読むのは「偉大なる、しゅららぼん」以来4年ぶりと、久々だ。
今回のは短篇集、初出は「yomyom」誌2009年から2014年にかけて発表。すべて中国古代の有名な話を題材にした、それぞれユニークな立場の主人公の心の動きに注目して展開する〈心理小説〉。
今回のは短篇集、初出は「yomyom」誌2009年から2014年にかけて発表。すべて中国古代の有名な話を題材にした、それぞれユニークな立場の主人公の心の動きに注目して展開する〈心理小説〉。
「昭和の犬」(姫野 カオルコ) [小説]
「ハケンアニメ!」(辻村 深月) [小説]
辻村深月の小説を読むのは「オーダーメード殺人クラブ」、「鍵のない夢を見る」に続いて3作目。これまでのミステリー仕立てとは打って変わって、周到な取材に基づいて書かれてた《お仕事小説》で、だいぶ作風が変わっている、と感じた。
タグ:アニメ