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「工場」(小山田 浩子) [小説]

2010年第42回新潮新人賞を受賞した作品。その後2014年、「穴」で第150回芥川賞を受賞したのは記憶に新しいが、私はこの「穴」はまだ読んでいない。つまり、この「工場」が初めて。

工場

工場

  • 作者: 小山田 浩子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/03
  • メディア: 単行本



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タグ:芥川賞

「献灯使」(多和田 葉子) [小説]

ディストピア小説の一種だろうが、一筋縄ではいかない。解釈が難しい。

献灯使

献灯使

  • 作者: 多和田 葉子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/10/31
  • メディア: 単行本


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「鐘の渡り」(古井 由吉) [小説]

古井由吉という作家については、学生時代に芥川賞受賞作の「杳子・妻隠」だけを読んだ後は全く読んでいなかった。印象は悪くはなかったのだが、「内向の作家」というのにあまり魅力を感じなかったこともある。たまに店頭とかで新作を目にはしていたのだが。

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タグ:老境小説

「少年十字軍」(皆川 博子) [小説]

小学生の高学年の頃、父が私に買い与えた本として、講談社の「少年少女学習百科全集」というのがあった。全15巻の美麗装丁の大型本である。理科と社会の範疇のテーマで、各巻ごとに例えば「世界の歴史」「動物の世界」「社会のしくみ」「宇宙の神秘」「日本の国土」「化学の不思議」「日本の産業」「電気のはたらき」「交通と通信」etcといった具合で小学生にもわかりやすく説明してある(著者は今から思えば、一流の学者ばかりである)。これが毎月(だったか隔月だったか忘れたが)配本された。

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キャラメル小説を読んだ [小説]

【キャラメル小説】をご存知だろうか?
…などと大げさに示すようなものではない。こういうのをスーパーの菓子売り場でたまたま見かけて、
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食料品購入モードの脳がいきなり書店内モードに転移し、スーパーで小説の衝動買いをするという事態に陥ったのである。

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タグ:写真

「悟浄出立」(万城目 学) [小説]

万城目学の作品を読むのは「偉大なる、しゅららぼん」以来4年ぶりと、久々だ。
 今回のは短篇集、初出は「yomyom」誌2009年から2014年にかけて発表。すべて中国古代の有名な話を題材にした、それぞれユニークな立場の主人公の心の動きに注目して展開する〈心理小説〉。

悟浄出立

悟浄出立

  • 作者: 万城目 学
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/07/22
  • メディア: 単行本


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「昭和の犬」(姫野 カオルコ) [小説]

2014年1月、第150回直木賞を受賞した作品。御多分にもれず、図書館に予約(昨年6月末)したときの順位が168位。蔵書が9冊あったので、ほぼ10ヵ月待ってやっと借りられた。
昭和の犬

昭和の犬

  • 作者: 姫野 カオルコ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/09/12
  • メディア: 単行本


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「ハケンアニメ!」(辻村 深月) [小説]

辻村深月の小説を読むのは「オーダーメード殺人クラブ」「鍵のない夢を見る」に続いて3作目。これまでのミステリー仕立てとは打って変わって、周到な取材に基づいて書かれてた《お仕事小説》で、だいぶ作風が変わっている、と感じた。

ハケンアニメ!

ハケンアニメ!

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2014/08/22
  • メディア: 単行本


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タグ:アニメ

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