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セロテープの正しい使い方 [表面積]

〈表面積〉ネタ第3弾であります。

 セロテープは、引き出すときに引っ張られて伸びるのですが、そのまま(ピンと張ったまま)貼ると、時間が経つと元の長さに縮んでしまい、貼られた紙に皺がよる、という現象が起こります。これは実に美しくない。こういう使われ方をされている例を未だに多く見かけます。つまり知らない人が結構居るのです。引っ張りながらピーンときれいに貼ったつもりでいるのですね。力を入れればいいってもんじゃないのに。

 これを回避するのは簡単です。引っ張られて伸びたのを元に戻して(表面積が本来の大きさに戻ってから)から貼ればいいだけの話で、すぐに貼るのでなく、ほんの10秒程度待てばいいのです。当然、待ってる間は引っ張っていてはいけません。片方の端だけを手にくっつけて、もう一方の端はフリーにさせておけばいいのです。
 ちょっとあっさりすぎたお話でした。はい。


傘の柄を滑りにくくする方法 [表面積]

というのを伝授いたしましょう。
 多くの傘の柄(取っ手)部分はプラスチックで、表面はなめらかであり、どうも滑りやすい。そのためしっかり持つには強く握らなければならず、手が疲れるわけです。
 いや、傘の柄なんてそういうものだと思ってる人は特に疲れるとは感じていないでしょうが、実はこれに滑り止めを施すと、劇的に楽になるのです。
 そのうまい方法をお見せしましょう。このように、細い半田ゴテで、

先端を押し付けて、表面を溶かし、深さ2mm程度のくぼみを付けるのです。コテの熱で溶けたプラスチックはコテ先端の周りに泡のように盛り上がり、ちいさなクレーターが出来ます。これを適当な間隔で沢山作ればいいのです。簡単。見栄えを良くするには何本かの平行な直線上に等間隔に配置した方がいいでしょう。
 こうすれば、殆ど「握る」ことなく、〈軽く掌で包み込むように触れているだけ〉と言っていいくらいの力の入れ方で傘をちゃんと保持出来るのです。びっくりするくらい楽です。
 さらにもう一つの利点があります。会社や飲食店の傘置き場にはいろんな人の傘が一杯押し込まれてたりする訳ですが、こんなヘンな造作を施してある傘は他に無いので、紛らわしい多くの傘の中から自分のを素早く見つけられるのです。また、感触が独特なので、他人に間違われて持って行かれることもなくなります。さらに言えば、この独特な感触というのは、初めての人には異様で気色悪さを醸す効果もあるので、「ちょいと拝借していこう」という人に忌避されて、持って行かれることも防げるわけです。
 半田ゴテを持ってる人はお試しあれ。


太った人はなぜ暑がりか? [表面積]

 毎日新聞夕刊連載の4コマ漫画「ウチの場合は」に出てくるお父さん(大門バン氏)は、大変な食いしん坊で、当然ながら相当な肥満体である。この人物が登場する場合の約半分は食べ物(というより「食い意地」)の話か、太っていることに関連している(残りは職場でのいろいろな仕事や人間がらみの話)。
 で、その肥満関連テーマでよく描かれるのは、彼と、また同じような体型の人達に共通する〈暑がり体質〉である。クーラーをガンガン効かして家族が寒がるので仕方なく外に追い出されるとか…。確かに、私の知ってる例でも太っている人は汗っかきで暑がりである、という傾向はあるようだ。

 この理由について考えてみた。

ごく単純化すると、
【人体からの発熱量は体重に比例し、放熱量は表面積に比例する】
と言えるであろう。勿論、組織の種類によって、つまり脂肪細胞と筋肉、骨の細胞などではそれぞれ代謝程度が異なるので正確ではないが、おおよその傾向としては正しいだろう、と。

 ここで、またしても単純化すると、「体重は体積に比例する」と言える。そこで体積と表面積の関係が注目される。小学校レベルの算数の話で恐縮だが、一応確認しておこう。
 単純に立方体(正六面体)で考える。一辺の長さ1の立方体と長さ2の立方体では、体積比は(1×1×1:2×2×2=)1:8であるが、表面積比は(1×1×6:2×2×6=)1:4である。つまり体重はサイズの3乗で増えるが、表面積は2乗でしか増えないわけだ。別の言い方をすると、体重が2倍あっても、表面積は2の立方根の2乗(約1.5876)倍しかない、ということになる。これはつまり発熱量増に見合った形では放熱量は増えない、ということを意味する。結果として、体内に熱がこもることになる。

 これが、太った人が暑がりな理由であると考えられる。この推論は極めてアバウトに単純化したモデルであり、相似形であることも前提にしているので、〈粗雑〉ではある。しかし、実態としては太るほど「丸っこい体型」(つまり最も表面積の小さな立体図形である球形に近づく)になるので、相似形の場合よりも表面積の伸び率は下がり、ますますこの説は優位になる、と考えるがどうであろうか?


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