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がん闘病の現況 [セカンドライフ]

その後のがん治療状況について書いておこう。
 あまりいい話ではないので、書くのが億劫になって、ずいぶん長い間ブログ更新をやめてしまっていた。他に雑事が取り込んでいたこともあるけれど。

 昨年12月20日の受診時のことである。
 その2日前に受けていたのCT検査の結果が出た。それまで何度も3ヶ月おきに受けて(って被曝が気になる頻度だけど)、特に変化なしだったのが、ここへ来て、ついに腹部リンパ節の腫脹が観察されたのだ。以前と比べて明らかに膨らんでいる、と。
 始めの頃には、左鎖骨のくぼみ部分にパチンコ球大のリンパ節腫脹が3個も固く手で触れるほどあったのが、化療ですっかり消えてしまい今でも全く無いのだが、腹の深部では再膨張が始まっているようだ。
 さらに腫瘍マーカーCEAの値も今まで正常値を保ってきていたのが、上限値(5.0)近くまで急上昇している!

 それまで担当医は「こんなに抗癌剤の効き目が持続するのは珍しい」と驚いていた。普通は9ヶ月くらいで効かなくなるらしいのだが、私の場合はそれが倍近い17ヶ月ももったことになる。しかし、ついにその効かなくなる時期がやってきたというのだ。
 いずれは訪れる状況が、これだけ遅れたということ自体は、単純に言って余命が(17−9=8ヶ月)延びたという可能性はある。とは言え、今後の薬がまるで効かないという可能性だってあるから、楽観できるわけではない。
 ともあれ、病状は一段階進んだ、ということは事実だ。

 さて、今後の選択肢は2つある、と言われた。
1)既存の代替薬を使う(通常コース)。全く別の薬ではなく、5FUという基本薬は維持し、他の組み合わせ薬を変える。イリノテカンという薬だ。
2)新薬(アメリカでは既に承認済み)の治験に参加する。
 説明を治験コーディネーターの女性から受けたが、その場では判断できかねたので、その日は従前の処方で点滴治療を受け、次回までに決めてくることにした。

 帰宅後、その新薬についての詳しい説明書を読んだが、
  *副作用が各種かなり激しく現れる。
  *3人に1人はプラシーボ(偽薬)を投与される。
という負の条件を考えて、受けないことにした。治験だと医療費が全くかからない(全て製薬会社の負担)というのは魅力ではあったが(今は〈高額療養費〉の扱いで毎月44,400円限度の支払いをしている)。

 1月10日に年明け最初の受診があり、その旨を伝えたところ、イリノテカンの副作用(脱毛など)も強いよ、と釘を差されたものの、それで行くことで医師と合意した。
 脱毛は早ければ2週間後には現れるらしい。そろそろ始まってもいい頃だが、今のところその徴候はない。と言っても既に以前から入浴の洗髪時などに抜け毛が多くなっていて、頭頂部がかなり薄くなって来ており、健康な場合よりは有意に差があるようには感じている。
 また、投与直後から二日間くらい吐き気のような胸焼けのような症状が出た。便秘にもなったが、その後は以前通りの下痢常態化に戻った。

 ともあれ、当面はこれで行くしかない。
 そうそう、スキンヘッドになってしまう前の髪の十分あるうちに顔写真を撮っておこう。
タグ:大腸がん
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