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最近観た映画感想まとめて19本 [映画]

最近というより、昨年下半期の6ヶ月間に観た映画ってことで。(貯め過ぎ!の感は強いのだけれど)
 6月22日以降なんと1ヶ月以上も映画を観なかった。こういうのは珍しいかも。映画館の傍まで行くことは何度もあったが、あまり観る気になれなかったんだよね。

7月31日「風立ちぬ」(MOVIX亀有)
鳴り物入りでの宮﨑駿最後の長編アニメ。引退興行。映像は美しい。特に飛行場面の。しかし、なんで堀越二郎と堀辰雄を抱き合わせて一人の人物に統合しなくてはいけないのか、その必然性がわからない。
ゼロ戦の開発というより、そのプロトタイプまでの話がメインでゼロ戦は殆ど出てこない。ま、美しい飛行機への思い、だけならこれで十分なんだろう。庵野秀明の声は悪くはないが、ちょっと棒読み風なのがいまいちだったかと。菜穂子との恋愛部分、これも取ってつけたような、熱の無さというかちぐはぐさを感じた。棒読みで恋をされてもねぇ。

8月19日「パシフィック・リム」(IMAX吹替・109シネマズ菖蒲)
 田舎に行く用事があったので、途中下車して観に行った。余分にかかった交通費は480円で済んだ。
「アバター」以来のIMAX劇場だ。この作品はその3D迫力を味わうにはこの方式が一番、という巷の風評もあって、ここにした。確かに迫力はすごい。巨大ロボット(というよりモビルスーツ)好きにはたまらん映像目白押し。私はそんなに思い入れ無いので、ネット上での興奮の渦に乗れなかった。ついついアラ探しをしつつ観てしまう悪い癖もっと単純に楽しめばいいだけの作品。

8月21日「終戦のエンペラー」(MOVIX亀有)
(感想メモしてなかった→故に省略)

8月28日「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(MOVIX亀有)
(これもメモがないのだが)カンバーバッチ悪役として大活躍。しかし、いまいち動機に納得がいかない。

9月9日「マン・オブ・スティール」(MOVIX亀有)
後半クライマックスの戦闘場面ではニューヨークの摩天楼が軒並み壊滅。何万人も死んだと見た。激しすぎやりすぎ、うんざりするくらい。少年期も描かれているが、あまり作りこまれていない感。つまらなかった。

9月24日「エリジウム」(MOVIX亀有)
「第9地区」で大ヒットをかましたニール・ブロムカンプ監督のハリウッド進出作とあって、期待に違わず面白い!SFXも良く出来てる。設定には無理がありすぎるし、ご都合主義が目につくが。あのスペースコロニー、なんで大気を保持してんだ?
でも展開のスピーディーさ、ハラハラ感はなかなか良い。

9月30日「キャプテン・ハーロック」(サンシャインシネマ)
あまり評判は良くないみたいだけど、この手の国産のフルCG作品を見るのは初めてなので、知らないキャラでもなし、観てみようと。松本零士の原作は時々目にしていたが、ストーリーや世界観はよく知らなかった。今回のはキャラだけ持ってきて全く別の世界設定しているように思える。強引で雑な設定なので、そこはあまり気にしないで絵柄だけ楽しめばいいのではないか?その点ではまずまずの出来かと。

10月4日「クロニクル」(西新井TOHOシネマズ)
ネットではかなり好評。超能力を獲得した少年の末路。テーマとしてはかなり古めかしい。撮影の趣味で撮った素人動画の連続という手法は生きている。高校生活の実態(スクールカースト)はよく描かれていて痛さが伝わる。テレキネシスに目覚め熟達していく過程の描写は少々不足気味かと。ダークサイドに落ちるところは見どころで、父親のDVとともによく描かれている。
SFXはなかなかなのだけど、もうこの手の表現技法(特に最後の戦闘シーン)には慣れてしまってインパクトはない。

10月11日「地獄でなぜ悪い」(池袋HUMAXシネマズ)
園子温の最新作。第38回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で、日本初の観客賞を受賞。水道橋博士の「ニッポンダンディ」などで見てこれは観ねばと。それにしても、なんという熱量!ご都合主義は気にならない。
「八重の桜」で最初の夫尚之助を端正に演じていた長谷川博己がこれほどはっちゃけた演技ができるとは!恐るべし。早口で延々と説明的な台詞の声を張り上げるシーンが多くて、そこはちょっと新劇っぽかったが。
二階堂ふみは「ヒミズ」から見間違える程の成長ぶり。パワーがある。

10月14日「謝罪の王様」(MOVIX亀有)
今をときめくクドカン脚本・監督作。前半はまぁまぁ。後半はやや冗長でダレた。コミュニケーションギャップ問題にしてしまうのは本来的でない展開ではないか?

10月24日「凶悪」(新宿ピカデリー)
かなりグロテスクなところもあるが、ピエール瀧の怪演が良い。リリー・フランキーも観たばかりの「そして父になる」とはかなり印象が変わっている。

10月31日「アフターショック」(ヒューマントラストシネマ渋谷)
シネマハスラーの宇多丸さんが激賞(今年のベスト1とか)していて、11/2のテーマに選んだのを聞いて、予約して観に行った。このせいで俄に客が押し寄せているようで、29日の深夜に予約した時には3割くらいしか埋まっていなかったのに、今日行ったら満席だった。
前半で、若者というには若干老けてるが享楽的な遊びっぷりがかなり周到に描かれるけれど、突然襲った大地震のために、様相は一気に暗転する。それ以降は残酷なシーンが連続してかなりハードである。救いがない。最後のシーンも含めて。心拍数が上がった。

11月8日「グランド・イリュージョン」(MOVIX亀有)
不可能劇場型犯罪とでも言えばいいのか?マジックの見た目の驚きと犯罪行為とを結びつけたアイディアは面白い。展開はオチも含めてご都合すぎる感じはした。

11月13日「キャリー」(MOVIX亀有)
リメイク。前作は勿論観た。クロエ・グレース・モレッツ起用で注目したのだが、あの美貌ではどう見ても役柄に合っていないだろう。うーん、出来はイマイチ。いじめ描写はスマホの登場などでより進んでいるか。前作より超能力発現が早くそのシーンも多い。クライマックスでは憤怒のあまりの狂気(それゆえの大発現)の筈が、冷静さがあるのがややチグハグ感。
エンドロールでのどんでん返しは前作の語りぐさだが、それを期待してか、観客は誰も席を立ったなかった。(結局なかったのは、それやったら、あまりにも前作踏襲すぎて、意外性は無くなるからか?)

11月20日「魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」(MOVIX亀有)
ネットでは大評判だし、映像の美しさは特筆モノだが、ストーリー構造的にはどうかな? 理屈的な整合性が取れてないような。なぜほむらに神(まどかの概念?)に対する叛逆の力があるのか?
さらなる続編があるのがはっきりわかる。ってか、このエンディングじゃ終わってないでしょ。次は悪魔対神のアルマゲドン編か?

11月27日「かぐや姫の物語」(MOVIX亀有)
毛筆で描いたような絵柄は画期的。基本ストーリー自体は既知の話だが、脚色は結構大胆に付けてある。昔からの疑問で「なぜ下層民のはずの竹取りに育てられて十二単を着るような生活に達し得たのか」というのがあったのだが、月からのサポートで黄金や衣料が追加支給されたとわかり、疑問氷解。自然の中で駆けまわる成長期のディテール描写や階層上昇のための営みも詳しく描かれ(童話レベルではこういうシーンは読んだ記憶はない)、また幼なじみとの恋も追加分。
年配男性たる自分には、ジェンダー論的な部分はあまり響かなかったのだが、ネットでの女性の感想はそこに着目しての大絶賛が多くて、なるほどな、と驚かされた。高畑勲監督の視点にはこういうのが結構あるんだろう。

12月11日「47RONIN」(MOVIX亀有)
忠臣蔵の翻案、というには酷すぎる。舞台設定がメチャクチャ、展開も御都合主義の極致。まぁ真面目に批判するのも馬鹿らしくなるが、こういう作品にあえて出演する日本人俳優たちの意識はどうなっているんだろう?桂林あたりでロケしたんだろうか?山の形が侵食された石灰岩だ。

12月16日「ゼロ・グラビティ」(TOHOシネマズららぽーと船橋)
映像が凄い。無重力の宇宙空間描写のリアリティの圧巻さ。わざわざ初めて船橋まで行ってドルビーアトモスで観たんだけど、私は聴覚(特に音場認識?)が弱いのか、さほど違いを感じなかった。そもそも宇宙空間では無音なので音響は演出にすぎないのだ、と言うのは慰めにはならないけど。
科学的に見て変な箇所はいっぱいある。酸素が無くなっても意識を失わないとか、宇宙服の着脱が簡単すぎるとか、スペースデブリはもっと四散してしまうはず、とか、さらに列記すると、
2)中国の宇宙ステーションがあるということは、未来の設定。しかしスペースシャトルは現在既に退役している。
3)ISSも中国のステーションも無人だったのか?
5)消火器のジェット噴射で推進はいいアイディアだが、あれでは体が回転してしまわないか?推力方向線上に重心を保たないと。アレをもっと前にやっていたのはゴルゴ13らしいのだが、彼ほどの運動能力ならまだしもね。
4)着替えた宇宙服に酸素ボンベなど生命維持装置がついていない。
5)デブリも基本的には(地球の自転速度を利用して打ち上げられてるから)シャトルやISSと同様の西から東方向の速度を持っており、相対速度は軌道の赤道面からの傾き成分の違いくらいしか無いわけで、それが衝突してもシャトルの対地速度が減じるわけではない。たとえ破壊されても、速度が落ちて衛星軌道から外れ落下することは起こらない。それがまるで飛行機みたいに落下する展開はヘンだ。
とはいえ、最後の水から上がって〈個体発生は系統発生を繰り返す〉を再現した場面などは凄かった。あそこで原題の「重力」と言う言葉の意味が生きてくるのに、邦題は間違いだ、という指摘はもっともだ。

12月27日「ウォーキングwithダイナソー」(MOVIX亀有)
子供向けなためか吹替版しかない。3Dもあるが、2Dで観た。
トリケラトプスに似た草食恐竜(パキリノサウルス)が主人公。なんで一般ウケするトリケラトプスではないのか不明。他に多くの肉食竜が出てくる。勿論全てCGだが、「ジュラシック・パーク」のそれより進歩してるというわけでもない。
 しかし、群れの社会性(ボスの交代劇とか、集団移動とか)、その行動が哺乳類っぽすぎる感じがした。擬人化のせいもあり、どこまで本当だったのか曖昧だ。考証はどれくらいされているんだろうか?
 それにしても邦題が原題そのままのカタカナ表記なのはよくある(と言うよりそれが大多数だが)が、なんで"with"だけアルファベット表記なんだ?こういうの初めて見た。「スター・トレック into ダークネス」「マン of スティール」とかじゃなかったしなぁ。新たな慣例の登場なのか?
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