「生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント」(西原 理恵子) [ノンフィクション]
初出誌が書いてないのだが、どこかの雑誌に連載されたコラムなんだろうか?
様々な人々からのいささかヘタレ気味の相談に、かなり遠慮会釈のない過激とも言えるアドバイスを与えて、中には相当無理目だったり見放してるものもあるが、彼女の経験値は高いし、それを人生の肥やしにして考えて来ているので、インパクトがあり、極端な(おちょくってるのか?みたい)なのも多いものの、概ね妥当というか説得力のある回答が並んでいる。相当あけすけな表現が多い、と言うよりエゲつない放送禁止用語連発だけれど。中にはつい《噴いて》しまうようなのもあって読み物として面白い。相談案件を表層でなく、その本質的な性向や問題点を捉え、かつ客観的社会情勢にも目配りを怠らない手際は見事と言える。
ちょっとキツいけど基本的には優しい人なんだなぁ、という印象だ。
西原理恵子氏の性格は「毎日かあさん」などで既にわかっていたが、この人生相談本を読むと、あらためてその逞しさがよくわかる。修羅場や苦労を積んで来ただけに、まぁ体育会系的なノリの一方で繊細な配慮もできるという、とても賢く強い女性だろう。感服。
生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/07/20
- メディア: 新書
様々な人々からのいささかヘタレ気味の相談に、かなり遠慮会釈のない過激とも言えるアドバイスを与えて、中には相当無理目だったり見放してるものもあるが、彼女の経験値は高いし、それを人生の肥やしにして考えて来ているので、インパクトがあり、極端な(おちょくってるのか?みたい)なのも多いものの、概ね妥当というか説得力のある回答が並んでいる。相当あけすけな表現が多い、と言うよりエゲつない放送禁止用語連発だけれど。中にはつい《噴いて》しまうようなのもあって読み物として面白い。相談案件を表層でなく、その本質的な性向や問題点を捉え、かつ客観的社会情勢にも目配りを怠らない手際は見事と言える。
ちょっとキツいけど基本的には優しい人なんだなぁ、という印象だ。
西原理恵子氏の性格は「毎日かあさん」などで既にわかっていたが、この人生相談本を読むと、あらためてその逞しさがよくわかる。修羅場や苦労を積んで来ただけに、まぁ体育会系的なノリの一方で繊細な配慮もできるという、とても賢く強い女性だろう。感服。
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