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大腸がん化学療法導入のため再入院(8/3追記あり) [セカンドライフ]

 緊急手術で上行結腸切除してから1ヶ月が経ち、痛みは殆ど無くなったのだが、原発巣部位は取ったとはいえリンパ節に多数転移しているので、今後はそれへの抗癌剤投与をしなければならないということで、そのための入院をした。(7月25〜29日)
 やることはCT検査と、静注のためのポート造設である。

 CTでは改めて腹腔内のたくさんのリンパ節転移が確認された。

 静注のポートというのは、腕の細い静脈では刺激(毒性)の強い抗癌剤を入れることは血管を痛めてしまうし、何度も刺していると皮膚も痛み角質化するので、より太い中心静脈(心臓に戻る直前部分)に直接送り込むためにカテーテルを差し込み、それに連結して何度も針を刺せる部品を鎖骨下部に埋め込み皮膚で覆うという手法のこと。
 これを局部麻酔でやったわけだが、時々痛みが走ったり、電気メスで肉の焦げる臭いがしたり、と気持ちのいいものではなかった。術式は順調に成功。触るとウズラの卵大の硬いものが触れるのだが、気分のいいものではない。

 そして、27日には早速このポートを使って抗癌剤注入が始まった。
 数種(ベバシズマブ、エルプラット、レボホリナート等)の点滴を3時間ほどかけて急速静注し、その後フルオロウラシルという抗癌剤を、「持続点滴」という46時間かけて携帯型のポンプ付きボトルを身に着けて行うことになる。

 今後外来通院(2週間に1日)での化療では、急速静注のみを外来ベッドで行い、持続点滴はセッティングだけして帰宅し在宅で46時間続け(外出や入浴も可能)、終わったら針を自分で抜去することになる。今回の入院では、この抜去を自分でやる練習の指導を受けるために46時間経過する日曜日の午後まで入院を続けるはめになった。副作用も警戒してのことだが。なので、特にすることもなく、退屈な入院となった。

 副作用といえば、説明パンフレットに「これでもか!」と言うくらいたくさん列記されている。
 末梢神経異常(手足、口の周りがしびれる痛む)、骨髄抑制(白血球減少、赤血球減少、血小板減少)、消化器症状(吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢)、アレルギー反応、発熱・疲労感、間質性肺炎、溶血性尿毒症、視野狭窄、視力低下、血栓塞栓症、口内炎、高血圧、蛋白尿、鼻血、消化管穿孔、…etc。
 なんとまぁ、あらゆる症状のオンパレードではないか。「脅す気か!おい」と言いたくなるほどだ。これじゃ、知らなければ出ない症状まで出そうな〈逆プラシーボ効果〉までありそうな気がしてくる。(意外にも、まっさきに思い浮かぶ「脱毛」は挙げられていなかった。)

 幸い、投与後3日経っている現在、特段変わった変化はなく、副作用は全くない、といっていい状況で、自分の体質って鈍感なのかしら?と嬉しいようなそれでいて釈然としない妙な気分なのだが、1週間とか10日後に出るものもあるそうなので、油断は出来ない。
 何はともあれ、今後の見通しはまだはっきりしないのが不安なところ。

【8/3追記】
 化療開始後一週間経過。
 今まで何も出ていなかった副作用だが、今日になって〈末梢神経異常〉が出てきたようだ。手足の先つまり指先に「しびれ」とも「鈍痛」とでも言うような感覚がある。これ、ひどくなると服のボタンすら自分ではめられなくなるとか。今のところそこまでではなく、ちょっと気になる程度。
 他には特段の自覚症状はない。
 むしろ症状が出て安心した面もある。全く出ないと、自分は体質的に(肝臓の分解・解毒力がありすぎて?)抗癌剤の効き目自体がないのか?という疑念が生じるところだったので。
 しかし、これ以上QOLを下げる副作用もありえる。願い下げだが、まだまだ予断は許さない。
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