「サイバラバード・デイズ」(イアン マクドナルド) [SF]
鳴り物入りで復活した銀背、「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」最新刊。このシリーズを読むのは初めて。
21世紀中葉のインドを舞台にした作品群。
まずは、冒頭の短編を読んでみた。
「サンジーブとロボット戦士」
政治的社会的状況の説明が無くて掴めない。いきなりディテールが始まる。それそのものは、詩情にあふれていて美しい描写が続くのだが、いまいち要領を得ない。なにやら戦闘ロボットのバーチャル操作の話らしいことはわかる。しかし訳がまずい。ノリきれない。固有名詞が人名なのか地名なのかさえわかりにくい。これは、そう!あの「ねじまき少女」と似た印象だ。舞台のエキゾティシズム故か?もしかして柳の下の泥鰌狙いなのか?
「ジンの花嫁」
ヒューゴー賞、英国SF協会賞受賞作、というので続いてこれを読んだ。極めて優秀なAIと国民的スターのダンサーとの恋物語、つまり異種間恋愛。「設定の勝利」という面はある。それが(十分進んだ、魔法と区別がつかない→故にジン(魔神)という神話的ファンタジー領域に接近交錯する)IT技術を絡めていて展開が面白い。
それにしても読みにくさは変わらない。こっちのほうが幾分マシだが。
この手のエキゾティシズムに偏した最近の海外SFトレンドにはちょっとついて行けない感じがしてきた。と言うより、Amazonのレビューを見ると「読みやすい」なんて書いてあるので、自分の読書力の低下の方に原因がありそうだ。orz
というわけで、この2作品のみで中断して図書館に返却。
21世紀中葉のインドを舞台にした作品群。
まずは、冒頭の短編を読んでみた。
「サンジーブとロボット戦士」
政治的社会的状況の説明が無くて掴めない。いきなりディテールが始まる。それそのものは、詩情にあふれていて美しい描写が続くのだが、いまいち要領を得ない。なにやら戦闘ロボットのバーチャル操作の話らしいことはわかる。しかし訳がまずい。ノリきれない。固有名詞が人名なのか地名なのかさえわかりにくい。これは、そう!あの「ねじまき少女」と似た印象だ。舞台のエキゾティシズム故か?もしかして柳の下の泥鰌狙いなのか?
「ジンの花嫁」
ヒューゴー賞、英国SF協会賞受賞作、というので続いてこれを読んだ。極めて優秀なAIと国民的スターのダンサーとの恋物語、つまり異種間恋愛。「設定の勝利」という面はある。それが(十分進んだ、魔法と区別がつかない→故にジン(魔神)という神話的ファンタジー領域に接近交錯する)IT技術を絡めていて展開が面白い。
それにしても読みにくさは変わらない。こっちのほうが幾分マシだが。
この手のエキゾティシズムに偏した最近の海外SFトレンドにはちょっとついて行けない感じがしてきた。と言うより、Amazonのレビューを見ると「読みやすい」なんて書いてあるので、自分の読書力の低下の方に原因がありそうだ。orz
というわけで、この2作品のみで中断して図書館に返却。
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