SSブログ

「サイバラバード・デイズ」(イアン マクドナルド) [SF]

鳴り物入りで復活した銀背、「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」最新刊。このシリーズを読むのは初めて。
 21世紀中葉のインドを舞台にした作品群。
サイバラバード・デイズ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

サイバラバード・デイズ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 作者: イアン マクドナルド
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/04/06
  • メディア: 単行本


まずは、冒頭の短編を読んでみた。

「サンジーブとロボット戦士」
政治的社会的状況の説明が無くて掴めない。いきなりディテールが始まる。それそのものは、詩情にあふれていて美しい描写が続くのだが、いまいち要領を得ない。なにやら戦闘ロボットのバーチャル操作の話らしいことはわかる。しかし訳がまずい。ノリきれない。固有名詞が人名なのか地名なのかさえわかりにくい。これは、そう!あの「ねじまき少女」と似た印象だ。舞台のエキゾティシズム故か?もしかして柳の下の泥鰌狙いなのか?

「ジンの花嫁」
ヒューゴー賞、英国SF協会賞受賞作、というので続いてこれを読んだ。極めて優秀なAIと国民的スターのダンサーとの恋物語、つまり異種間恋愛。「設定の勝利」という面はある。それが(十分進んだ、魔法と区別がつかない→故にジン(魔神)という神話的ファンタジー領域に接近交錯する)IT技術を絡めていて展開が面白い。
 それにしても読みにくさは変わらない。こっちのほうが幾分マシだが。

 この手のエキゾティシズムに偏した最近の海外SFトレンドにはちょっとついて行けない感じがしてきた。と言うより、Amazonのレビューを見ると「読みやすい」なんて書いてあるので、自分の読書力の低下の方に原因がありそうだ。orz

 というわけで、この2作品のみで中断して図書館に返却。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。