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腐女子、BLについて [サブカルチャー]

 もうだいぶ前から、書店におけるBL(Boy’s Love)関連書籍の占めるスペースがハンパ無くなっていて、いやでも目に入るようになって来ている。(そう言ゃラノベもそうだが。)

 BLは専ら女性読者(「腐女子」という珍妙な呼称が普及している)のためのものであり、私のようなおっさんには全く無縁の世界だ。なのでそのコーナーには近づかないようにしている。
 少年愛つまり美少年同士の絡みを描いているらしいということは、たまに目に入ってしまう表紙を見ればわかる。それもかなりエロ要素が強いようだ。ということはハードな作品では肛門性交のディテールが解剖図的に展開、描写されたりしちゃったりするんだろうか?などとも妄想したりする。ぐはっ!
 ここで思い出すのが、山上たつひこの往年の怪作「喜劇・新思想体系」だ。あれの中で、ムサいおっさん同士のホモベッドシーンが描かれて
>「あなたがジィンと来るときは」「私もジィンと来るんでぇす」「サイダー!」 とか、
>「やーね、ゲイだなんて、なんて情感のない言い方なんでしょ。日本人ならやっぱりオカマと言うべきよぉ」
とかの台詞が画像と共にはっきりと脳に刻まれちゃったりしてるのだ。つまり、グロな世界として、ギャグの対象として。
 私の性的指向はストレートなので、こういう世界は理解しがたい。いや、勿論BLではムサいおっさんじゃなくて美少年が出て来て美しい(?)シーンを繰り広げるんだろうが、それにしても、そんな「倒錯的」な世界を、妙齢の女性が何が悲しうて読み耽けらねばならんのだ?と不思議に思っていたわけだ。

 ヒトは普通、異性の体に魅力を感じるように出来ているので、男にとっては美しい女同士のレスビアン行為が眼福である(これは私にも理解できる)のと同様、女にとっては美男同士のホモ行為が眼福である、ということなんだろうか?

 ひとつ部外者なりに自分で考えたのは、

 性犯罪(痴漢、盗撮、強姦など)においては圧倒的に女性が被害者になりやすく、四六時中警戒しなければいけない状況にさらされていること、また基本的に性行動上受け身であることから、現実の男性(及びセックス)に対して恐怖や嫌悪感を抱き、そのためルサンチマンが生じ、〈男が男に陵辱される〉話を読んで溜飲を下げる、という機序があったりするのではないか?などと考えたりもした。
(なぜ、Sな女がM男をいたぶる話にならないのか?はよくわからないが。)
 あるいはモテない女性が性欲を持て余してはけ口を求めて、とか。

 まぁ、そんな程度の、あまり真剣に考察することなく関心も薄れて、それより何より世の中にはもっともっと大事なあるいは面白い話が沢山ありすぎるので、「世の中には珍なるものがござるな」程度で気に留めていなかったのだが、なんかの折にTwitterを見ていて「腐女子でありながら彼氏が居る」という女性が居るようだと気がついた。それは意外だった。今を盛りの肉食系女子ならばあるまじき振る舞い。あんなものをなんで普通に恋愛(セックスも?)してる女性が好むのだ?あくまでも例外的な(異常な、あるいは病的な)心理のなせる業ではないのか?と不思議だったので、Twitterで何気なくこう呟いた。
>「カレシがいる腐女子」って想像を絶しているのだが、偏見かい?
https://twitter.com/#!/asknkn/status/91049112761417728

 そしたらまぁ、ちょっとした騒ぎになってしまった。それ以降の展開はTogetterを使ってまとめたので、そっち↓をご覧いただきたい。
【彼氏持ちの腐女子】について口走ったら反論殺到!
※ここに収録しているのは、あくまでも私の観測範囲(自分のTLと、Mentionつまり私の@アカウントがツイート中に含まれるものだけ)なので、これ以外にももっとたくさんの関連ツイートはあったはずである。それを浚うのは至難の業(だと思う)なので、Togetterの限界だろう。ちなみに、これ18,000PV以上も読まれた。びっくり。

…というわけで、認識を改めざるを得なかった(要するに「別腹」なのである、と)わけで、せっかくなので記録保存しておこうとまとめたのだが、その後も話は続いていたよう(←観測できず)で、
「【彼氏持ちの腐女子】について口走ったら反論殺到!」 を受けての、腐女子のメンタリティについての談義
というまとめが翌日出来ていた。

 ここに遅ればせのコメント(長文で2分割)を載せたのだが、ちょっと低姿勢過ぎたかも知れない。ただ、あそこにも書いたように、「腐女子情勢複雑怪奇」な感は否めず、男にはうかがい知れない深い世界があるのだな、ということだけはわかったものの、いまだにすっきりはしていない。それほど真剣に悩むべき、探求すべき問題なのか?という気もしている。
 私の中ではとりあえず、これにて一旦打ち止め、といたしたい。

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