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地球の自転を利用して発電する [サイエンス]

という新たな発電方法を考えた。
 これぞ究極のエコ発電だ!(「再生可能」ではないが)

〈潮力発電〉というのがある。満潮時に湾内に海水を引き込み、最も潮位が上がった所で水門を閉じる。干潮になったら、貯めてある海水を外海に戻すが、その際にその高低差を利用して発電する、というものだ。(あまり普及してないが)
 私は以前、「これって〈エネルギー保存則〉に反するじゃないか?どうなってんだ?」と不思議に思ったことがある。
 ちょっと考えて、わかった。
 このエネルギーの源は地球が自転する角運動量である。潮の満ち引きは海水の流れを起こすことによって海底との摩擦抵抗を受け、最終的には熱エネルギーに変換される(実際はその密度は極めて低いので、海水温の上昇などは観測されない)が、それによって地球の自転速度はわずかながら遅くなっている筈である。地球は、いわば大きなフライホィール(はずみ車)なのである。
 地球の角運動量が一体何ジュールあるのか想像もつかないが、膨大な値であろうことは疑いない。人類がそこから少しだけ横取りしても、地球は微動だにしないのではないか?(正確には極めてわずかながら遅くなるかも)。なにしろ、日々全地球上で繰り返されている潮の満ち引きは膨大なエネルギーを消費していて、地球の自転速度は確実に減りつつあり、「何十億年後かには自転は停止する」と、ものの本には書いてある。このエネルギーを無駄にする手はない。人類が(例えば全エネルギー消費の1割)使わせてもらっても、百年経ってやっと1日が24時間より1秒増える程度ではないか?(←計算は苦手なので極めてアバウト。桁を間違えている可能性は高い)
 というわけで、潮力発電はもっと注目されていいと思うのだが、別の方法も考えた。
 【コリオリ発電】
である。例のフーコーの振り子、台風に吹き込む風が中心方向より右に曲がる、あれである。これも由来は地球の自転である。
 振り子に加わる反時計回り(北半球の場合)の力を利用して発電することは出来ないだろうか? 空気との摩擦や、ワイヤーの付け根での摩擦などの障害はあるが、工学的にそれらを極小にすれば、収支としてエネルギーを取り出すことも不可能ではないような気がするのだが、どうだろう。
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コメント 3

ub7637

http://www.graveng.com/dynamo/

世の中には、重力発電なるすごいものが、すでに実在してるようです(笑)!!
by ub7637 (2009-07-01 23:51) 

ask


読みました(長ーい!)
笑わせて頂きました。凄いですねー!
「見かけ」=実在しない、って、日本語わかってんのかしらん。
こんな簡単な装置、東急ハンズで1万円も出せば材料揃うじゃん! なんで自分で作ってみないんでしょーね。

理学部大学院へ行ってた友人の「ときどき、『永久機関が出来た』と持ち込んで来る〈キの字〉が跡を絶たない」と言ってたのを思い出しました。
by ask (2009-07-02 00:38) 

ask

しかし、考えてみれば、コリオリ力の利用なんてとっくの昔に検討され、効率が低すぎて実用に耐えない、という結論が出てるんだろうなぁ、と。
by ask (2009-07-02 11:45) 

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