電子レンジ上の離心率ゼロの奇跡 [サイエンス]
随分前の話だが、こういうことがあった。
職場での昼食時に、味噌汁を電子レンジで温めた時のことである。
ターンテーブルはちゃんと回転しているのに、その上に載せたお椀が微動だにしていない、のである!
あれれ!なんだなんだ、これは!
と一瞬訳が分からなかったのだが、すぐに気づいた。つまりタイトルの通りなのだった。
私はあられもなく興奮した。
「見て見てー! 凄いよー、これ!」
と騒いで何人かが何事ぞ、と集まって来たが、その事態の意味する事がわからず、キョトンとしている。その中の一人が、目を見張って「おぉ〜〜!」とニヤリと笑ってくれたのが嬉しかった。これの意味するところが、一生に一度あるかないかの、〈ありふれていない奇跡〉的な現象であるということを、彼も一瞬で理解したのだ。
彼は高校生の頃、天文部に属していた。〈天体の回転について〉の知識があってこその理解だった、と言えるだろう。
この奇跡の構成要素は、離心率がゼロだったということ以外に、もう一つある。そのお椀が見た目完全な回転図形だった、ということだ(あと、模様などない無地の黒一色というのもある)。
などと語っても、「それで?だから?」と言われたら返す言葉はないのだが。
職場での昼食時に、味噌汁を電子レンジで温めた時のことである。
ターンテーブルはちゃんと回転しているのに、その上に載せたお椀が微動だにしていない、のである!
あれれ!なんだなんだ、これは!
と一瞬訳が分からなかったのだが、すぐに気づいた。つまりタイトルの通りなのだった。
私はあられもなく興奮した。
「見て見てー! 凄いよー、これ!」
と騒いで何人かが何事ぞ、と集まって来たが、その事態の意味する事がわからず、キョトンとしている。その中の一人が、目を見張って「おぉ〜〜!」とニヤリと笑ってくれたのが嬉しかった。これの意味するところが、一生に一度あるかないかの、〈ありふれていない奇跡〉的な現象であるということを、彼も一瞬で理解したのだ。
彼は高校生の頃、天文部に属していた。〈天体の回転について〉の知識があってこその理解だった、と言えるだろう。
この奇跡の構成要素は、離心率がゼロだったということ以外に、もう一つある。そのお椀が見た目完全な回転図形だった、ということだ(あと、模様などない無地の黒一色というのもある)。
などと語っても、「それで?だから?」と言われたら返す言葉はないのだが。
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