せき止め湖排水にサイフォンは使えないのか？

　岩手・宮城内陸地震で、無数に出来た〈せき止め湖＝土砂ダム〉の決壊が憂慮されているが、ポンプの設置がなかなか進まず、水位は上がり続けているらしい。
　ここで素朴な疑問なのだが、わざわざコストのかかるポンプなんぞ使わなくても、〈サイフォン〉で排水すればいいじゃないか？と思うのは私だけなのか。
　下流の方が標高は低い筈で、サイフォンを使えば全くエネルギーを消費せずに排水出来る筈ではないか？
　100メートルを越えるような長さのサイフォンって出来ないんだっけか？
　それとも湖面からサイフォンの最高位置までの標高差が大気圧相当（10mくらいだっけ？）以上あると駄目ってこと？　垂直方向に10mも引っ張らなくても設置出来る個所はありそうにも思うんだけどなぁ。