「漢字は日本語である」(小駒 勝美) [言葉]
「新潮日本語漢字辞典」を企画、編纂した人による、日本での漢字のあり方に関するエッセイ風の読み物。この辞典のPRを兼ねているので、その分安くするべきではないのか?という気もするが。
今までの漢和辞典は基本的に「漢文を読むためのもの」であった。件の新しい辞典は、訓読・送り仮名と和製熟語という、世界的にも希有な他言語文字の消化吸収法によって完璧に日本語化し日本語に不可欠の大きな構成要素となった漢字というものを日本語として引き調べるための辞典だと言う。この発想は素晴らしいと思う。(買ってないけど)
で、そういう発想に至った理由を述べてある(つまりPR誌的=無料がふさわしい)部分が一番の読みどころであり、それ以外はよくある〈漢字にまつわる雑学〉が大部分だ。語源的な話とか、部首の話、JISコードの転変、当用漢字や人名漢字制定のヘンテコさなどなど…、勿論私は漢字好きなのでそこそこ楽しめたが、既知のものも結構あった。そういう意味ではあまりコストパフォーマンスはよろしくない。
今までの漢和辞典は基本的に「漢文を読むためのもの」であった。件の新しい辞典は、訓読・送り仮名と和製熟語という、世界的にも希有な他言語文字の消化吸収法によって完璧に日本語化し日本語に不可欠の大きな構成要素となった漢字というものを日本語として引き調べるための辞典だと言う。この発想は素晴らしいと思う。(買ってないけど)
で、そういう発想に至った理由を述べてある(つまりPR誌的=無料がふさわしい)部分が一番の読みどころであり、それ以外はよくある〈漢字にまつわる雑学〉が大部分だ。語源的な話とか、部首の話、JISコードの転変、当用漢字や人名漢字制定のヘンテコさなどなど…、勿論私は漢字好きなのでそこそこ楽しめたが、既知のものも結構あった。そういう意味ではあまりコストパフォーマンスはよろしくない。
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