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白い色はフィルターの色? [サイエンス]

ちょっと前、テレビで白色ダイオードの説明をやっていた。
なんと、青色発光ダイオードの光に黄色いフィルターをかけて白色光を作っている、というのだ。こりゃ驚いた。実際にやって見せたので間違いない。
 私は、発光ダイオードによる白色光というのは、に続いて、青色発光ダイオードが最近登場して光の三原色が揃ったのでやっと実現したのだとばかり思っていた。それが青単独とフィルターの組み合わせで実現出来るとは、びっくりだ。
 ここで、疑問が生じた。

 カラーフィルターというのは加算混合なのか?という疑問である。

 昔小学生の頃、光の三原色の赤・青・緑を混ぜると白になる、という話を聞いて、勇んで絵の具を混ぜたら、白どころかぐちゃぐちゃの茶色っぽい黒灰色になってしまい、失望した覚えがある。後で知ったのは加算混合(光の場合)と減算混合(塗料の場合)というのがあるということで、なーんだと思った。で、今回の場合は明らかに加算混合なわけだが、なんかヘンじゃないか?と思う。
 白を作るためには赤青緑の三つの光を合成する必要があるので、3種のダイオードが要ることになる。青いのが出来てそれが可能になった、と理解していた。実はそうではなく青+黄色フィルターで実現している。確かに3つの色を合わせても各色のレベルを完全に一致させるのは困難で、微妙な差によって完全な白を得るのは難しいのではないか?という気はする。しかし、だ。
 大体、足らない分をフィルターで補えるのなら、赤いダイオードしか無かったときに、青と緑の組み合わせであるシアン色のフィルターをかませれば、白色はとうに実現していた筈ではないか?という疑問が生じるのである。あるいは、緑光に対して赤と青の組み合わせのマゼンタ色フィルターでもいいが。
 そもそも、フィルターってほんとに加算混合なのか? 以前、三色のフィルターを重ねたら黒っぽくなったような記憶がかすかにあるのだが…。

 真相をご存知の方が居たら是非ご教示下さい。
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コメント 4

アヨアン・イゴカー

色の混合は面白いですね。私はこの光の三原色の混合による白色光ができるのが納得できない人間でした。絵の具の方は感覚的によく分かるのですが。
by アヨアン・イゴカー (2008-03-13 00:42) 

ask

>白色光ができるのが納得できない
そう言われてみれば、そうなんですよね。
大体、【色】というものは、ヒトという特定の生物固有種が認識してるだけの、いわば脳内事象に過ぎませんから、昆虫とか他の生物と共通する普遍性はないわけだし…。
 ところで、ホワイトノイズは全ての周波数を含むというのと、白色は色々な色の混合ってのとは、とは似たような印象がありますが。
by ask (2008-03-13 00:48) 

michaela

光の3原色と色の3原色が違うと習って納得できませんでしたが、実際目の当たりにすると理屈はわからないものの、なんとなく納得。さらに、色は光を反射して見えている、と聞いたときはもっと混乱しました。
by michaela (2008-03-13 09:02) 

ask

>色は光を反射して見えている
そうなんですよね。
つまり、緑色の葉は、緑の光だけを反射し、それ以外の色は全て吸収している、と。緑の葉はまさに緑以外の何物でもないように見えて、その実見た目と違い、本質的には緑以外の全てであって、緑を自ら排除している、ということになっちゃう、というような…。
by ask (2008-03-13 23:36) 

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