SSブログ

「春画展」に行ってきた [アート]

今、巷で評判の春画展に行ってきた。
 どれくらい評判かと言うと、永青文庫で「春画展」がはじまった!(京都巡回あり) - Togetterまとめを見ればお分かりかと思う(ちなみに私のつぶやきも収録されている。随分と周到だ)。まぁ、このまとめは初期なので、実際に見に行った人の書き込みはあまりないけれど。

 最近友人が観に行って、やたらと混んでいたらしいし、ずっと盛況が続いているようだ。例によって高齢者が多いようだが、意外にも若い女性の二人連れとかカップルとかも多いらしい。こういうのは休日に行くべきではないのは確か(というか、私は映画館や美術館へも土日や祝日には絶対行かないことにしている)なので、経当然平日を選んで観に行ったのが昨日10月8日(木)。

 永青文庫という施設は寡聞にして知らなかった。都心にあるのに、妙に交通の便が良くない。最寄り駅は東京メトロ有楽町線の江戸川橋か都電荒川線終点の早稲田。ここは当然、京成線町屋駅で荒川線に乗り換えできる私としては都電しかない。都電ではのんびりチンタラ走るので時間がかかりすぎる欠点はあるが、なーに時間はあり余るほどある(とは本当は言えないのだが)、電車賃も全線乗って165円しかかからない。これしかないというわけで、それで行くことにした。地下鉄駅よりも目的地に少し近いし。
 なんだか事情はよくわからないが、荒川線の車両、見かけるたびに車種が全部違っていて、今回もすれ違うものがことごとく二つと同じ型がない。古〜い車体を再生してるみたいのもあれば、未来的流線型ボディのもあったり、色もそれぞれ違う。で、町屋駅前駅でこの電車に乗った。未来的な方だ。
toden_machiya.JPG
運良く運転席のすぐ後ろの席が空いていたので、そこに陣取った。ここだと前方の景色がよく見える。
toden_seat.JPG
途中の経過をツイートしたりしながら、終点の早稲田に付いたのはやはりほぼ1時間後だった。
todden_waseda.JPG
iPhoneで地図を確認しながら永青文庫へと向かう。そこで遭遇したのが、な、なんと
saka.JPG
こんな急坂である。これにはたまげた。
随分と標高差がある。もしかして23区内で最も海抜が高いのではないか?とすら思わせられた。タモリじゃないので嬉しくはない。登るのが最後には辛くなるほどで。そして山頂にあったのが、永青文庫入り口。このように看板が出ていた。
iriguchi.JPG

入場料1500円を払って入り、いきなり4階まで誘導される。そこが第1会場で順次2階まで下りながら鑑賞する順路になっているのだ。内容は
4階〜プロローグ
  Ⅰ肉筆の名品
3階〜Ⅱ版画の傑作
2階〜Ⅲ豆版の世界
という構成になっているが、時代順というわけではない。肉筆の方が古い傾向にはあるが。
 印象としては、量的に圧倒された、という感が強い。規模の小さな会場だし、それほど期待しておらず、すぐに見終わるかと思ったら、後から後から陳列が続く。「日本の春画は世界イチぃ〜〜」というのがよく分かった。ただ、件の友人もツイートで
>沢山見て食傷気味。隠されているから淫靡ということはあるな。元々密かにみたんだし。
とつぶやいていたのには同感。こういうのって、こんなふうにいっぺんに大量に観るものじゃない。研究者ならいざ知らず、普通の人は、めったに拝めない貴重な1枚を入手して、秘かに矯めつ眇めつ角度を変え距離を変えじっくりゆっくり舐めるように鑑賞したはずだ。それがこんな大勢の公衆の面前にあられもなく晒されこれでもかとばかりに大量に見せつけられると、1枚1枚との「一期一会」的なるものは脱色され希薄化され毀損されてしまうのではないか?と。
 さらに言えば、量的には凄かったが、質的に言うとどれもこれも似たような構図(体位)と顔つき(表情)で、多様性にいまいち欠け、正直言ってやや退屈した。あと男性器のサイズのデフォルメぶりが激しすぎて漫画的というか、それに対して女性器はなんで巨大に描かれないんだ?あ、それでは「太平洋」になってしまうからか、と自問自答して納得したりしていたw。

 というわけで、1時間ほどで見終わったのだが、体調はいまいち良くなくて疲れた。が、帰りに道案内板で「新江戸川公園はこちら」とあったので、初めて来たところだし、せっかくだからそっちを回って帰ろうと思い分け入ったところ……
kouen_1.JPG
kouen_2.JPG
とこんなに鬱蒼とし、また池もあり、
kouen_3.JPG
kouen_4.JPG
kouen_5.JPG
kouen_6.JPG
相当な規模の公園だった。これには驚いた。東京に住んで40年以上になるのに、まだまだ知らない場所がたくさんあるんだなぁと。
(写真たくさんとった割に肝心の春画が一枚もない、というお粗末なオチ・撮影禁止なので仕方ないけど)
タグ:写真
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。