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「ホイッスラー展」@横浜美術館 [アート]

横浜美術館で開催されている「ホイッスラー展」に行ってきた。3月1日までなので、平日としては最終日。
 横浜から、地下鉄〈みなとみらい線〉に初めて乗った。この美術館に行くのも初めて、というか存在すら知らなかった。さらに、この展示会のことは複数の旧職場仲間から「行こうと思っている」と聞いて初めて知った。そもそもこんな画家が居るということすら知らなかった。…という初めて尽くしである。orz

 全景。立派な建物だ。
yokohamaB1.JPG
近く寄ると看板が見えた。
yokohamaB2.JPG

 エッチングやリトグラフの版画が多かった。どれも小さくて迫力はないけれども、建物や舟、橋などの描き込みは非常に細密かつ精妙で全体的な調和があって見応えはあった。

 油絵の人物画や風景画(特に海や空)における色使いの微妙さは凄い。淡いグラデーションが心地よい。

 「ジャポニズム」というパートがあり、日本美術の影響を受けた作品群がまとめられていたのだが、広重などの浮世絵の小さなコピーを添付して展示するという面白い仕掛けで、なるほど特に構図的な要素で影響を強く受けているのが一目瞭然。勿論ここでも色彩感覚のデリケートな表現技法は画面の基調を支配している。美しい。

 見終わってから、無料で観れる横浜美術館の所蔵作品展も観た。こちらも色々あって面白かった。抽象画はいまいちわからなかったが…。

 天気がよく暖かかったので、帰りはウォーキングを兼ねて横浜駅まで歩いた。
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dezire

こんにちは。
私も横浜美術館で、ホイッスラーの作品展をみてきましたので、ご丁寧なご説明、ご感想を興味深く読ませていただきました。
昨年のオルセー美術館展で「灰色と黒のアレンジメント・画家の母の肖像」の黒のシンフォニー、今回白い服の女性たちの白のシンフォニーを味わえてよかったと思いました。ホイッスラーの作品には色彩のグラデュエーションに音楽の響きを感じ、快い安らぎを覚えました。

私は横浜美術館のホイッスラー展で観た作品に、昨年のオルセー美術館展で「灰色と黒のアレンジメント・画家の母の肖像」も含めてホイッスラーの絵画の特徴や魅力を整理してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見やご感想など何でも結構ですのでコメントいただけると感謝致します。
by dezire (2015-03-06 20:51) 

ask

コメントありがとうございます。
貴ブログ、拝見しました。いやぁ凄い!
美術についての造詣の深さに圧倒されます。そんなお方の目に留まるとは光栄です。
音楽にしろ美術にしろ、非言語芸術を味わって言語化するには、その歴史的展開や社会的文脈への深い理解と見識が必要なのを痛感させられました。
私のこの方面の至らなさをも。
by ask (2015-03-07 10:12) 

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