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最近観た映画感想まとめて28本 [映画]

またまた、映画の感想が溜まってしまったので、半年分を一挙放出。


12月19日「ホビット 思いがけない冒険」(MOVIX亀有)
「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚(60年前)。これまた3部作になるはずの大作の1作目。
いやそんなに期待してなかったのに、面白かった。SFXも素晴らしい。ドワーフのキャストのウェイトが大きい。ガンダルフも出てくる。まぁ、むさいおっさんばっかりだけど。

1月5日「レ・ミゼラブル」(MOVIX亀有)長大な原作の要点のみを抽出し、つないだダイジェスト感が濃厚。場面展開(数年後)が飛躍し過ぎで、一体どうやってその地位に就いたの?という…。もっと短いスパンでも途中を省略し過ぎ。
全ての台詞が歌になってるミュージカルは初めて見たかも、いや「シェルブールの雨傘」があったか。俳優各人の演技は良いのだが。あの悪徳夫婦はマンガ的すぎ。

1月9日「007スカイフォール」(TOHOシネマズ日劇)
ウタマルさん絶賛だったので見に行ったのだが、「?」だった。ボンド衰えたり、てとこもあるが、それでもまだまだ凄い、という。展開がなんともご都合過ぎて…。

1月16日「LOOPER/ルーパー」(MOVIX亀有)
予備知識無しで行ったのだが、こんな展開になるとは。タイムトラベルものであり、なおかつTKテレキネシスものだったとは意外な。
タイムパラドックスものは「とても複雑で、説明は困難」みたいに逃げてる。これで矛盾のあらかたは指摘しようが無くなるという点で論理的には破綻がないw。子役の表情演技が凄すぎるかも。

1月23日「東京家族」(丸の内ピカデリー)
山田洋次の小津安二郎へのオマージュ。と言っても「〜物語」は未見なのだった。なにやら最近「世界の映画監督たちの選ぶ最高の映画」になったとか聞いたが、観ずばなるまい。淡々と描かれるごく日常的な家族の肖像。あまりにも普通の人々の営み。地に足のついた、揺るぎの無さ。

2月4日「ライフ・オブ・パイ」(MOVIX亀有)
特撮が凄い。虎がとてもリアル。と言うかどこまで実写か、どこからがCGなのかわからない。
事実に基づいた話なのかと思ったが、どうもそうではないようだ。謎の浮島はファンタジーそのものだし。

2月13日「TED」(MOVIX亀有)
ぬいぐるみの動きがCGではなく中に人が絶対居ると思えるくらい自然なのだが、サイズ的にそれはあり得ないと思う。合成なのか?ストーリー展開は甘い。いろんなパロディがわからないので歯噛みした。「フラッシュゴードン」は観てたので懐かしかったが。性的なジョークがちょっとキツすぎる。あそこまで下卑させる必要があるのかね?アメリカンジョークはつくづく下品だわなと。

2月20日「フラッシュバックメモリーズ3D」(ヒューマントラストシネマ渋谷)
Twitter(coco)で非常に評判がいいので、観ようという気になったが、上映館が少ない。以前新宿バルト9に行ったら満員では入れなかった。もうそこでは演っておらず、今回渋谷まで行かねばならなかった。サービスデーで1000円+3D料100円。
「ただただ圧倒された」とか「滂沱の涙」みたいな話が多かったのだが、私はそれほど感じなかった。やや退屈さえしたくらい。前半の順調なコンサート活動、交通事故の悲劇、その後の苦闘と再起、という順に描かれるが、この苦闘(リハビリ)の部分がやや描写不足に思えた。具体的にどんなことをやって、どこが回復しどこが治らないのか、があまり明らかでない。復帰後の舞台での演奏が延々と続くが、音響的にやや不明瞭にも感じた。演奏時のやたらと手を(左右対称で)動かす所作が何やら宗教儀式っぽく見えた。そもそも「フラッシュバック」とはPTSDなどで、ショッキングな体験の記憶が繰り返し鮮やかに強烈に蘇ることを指すので、事故時のそれに悩まされるのかと思いきや、そういうシーンは無い。なのでタイトルが意味不明。

2月25日「世界にひとつのプレイブック」(TOHOシネマズ西新井)
Tomboさんが、Twitterで絶賛してたのを見て、この映画の存在を初めて知った。その翌日に早速観に行った。評判の割りには上映館が少なくて、久しぶりの西新井だ。
ラブ・コメディだけれど、〈メンヘラ〉同士というのは新しい、新機軸か。キレる場面の描写が面白い。演技力はなかなか。後半は甘ったるい凡庸なラブコメに堕してしまった。ダンスシーンも上手くないし。
この映画でジェニファー・ローレンスがアカデミー賞の主演女優賞を取った、というニュースが流れてきた。観た映画の受賞をその日の内に知る、というのは多分はじめての経験だ。
この女優の出演してる映画を観るのは「ハンガー・ゲーム」以来二度め。あのときはあまり演技力があるとも思えず、オーラも感じなかった。少し時が経って、成熟した女の魅力が出てきたかな?という印象。

2月27日「横道世之介」(MOVIX亀有)
予備知識何も持たずに、ただ原作が吉田修一だからそう外れはないだろうくらいの気持ちで観た。まぁ確かに外れではなくそこそこ面白かったが、「すげぇええっ!」と言う程でもない。自分の学生時代よりかなり後の時代背景(1987年)なのだが、さほど違いはなくほろ苦い思い出とともに懐かしさを味わった。なんとも気の利かないちょっとぼーっとした冴えない大学生が主人公。そのズッコケ学生生活、性への興味、気の入らないサークル活動、バイト、ダブルデートで知り合う身分違いの恋人(祥子役の吉高由里子は高橋洋子に似ていると思った)との不器用な展開、しかし唐突で不完全燃焼な終わり方で、成長物語(には違いないはずだ)としてはイマイチ首尾一貫してないような物足りなさが残った。人生そんなものだ、と言うわけではないだろうが。

3月1日「フライト」(MOVIX亀有)
飛行機事故の話で、アルコールの問題が明るみになる、までは予告で知ってたが、事故のパニックは導入に過ぎず、依存症との闘いの話がメインとは。アル中との壮絶な戦いの描写はなかなか。助演の麻薬中毒の女性の扱いがイマイチ不徹底なのがなんとも。

3月9日「ジャンゴ 繋がれざる者」(MOVIX亀有)
タランティーノのマカロニウェスタンへのオマージュ作品。ストーリーには相当無理があるというかご都合主義だが、最後のクライマックスはマカロニ風の大量銃殺。かなりエグい。奴隷制の残酷さを描くのはいいとしても、これでカタルシスを感じたりしていいのかしら?

3月13日「愛・アムール」(ヒューマントラストシネマ有楽町)
今年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作。全くBGMが無い。それがドキュメント的な印象を与える。実際極めてリアルな世界を描いている。フランスは出生率を上げることに成功したとは聞いていたが、日本と同じように老々介護の問題はあるようだ。福祉制度の問題なのかどうかはよくわからない(ソーシャルワーカーや役所は登場しないので)。この手のドキュメントは日本では既によくあるので、あまり衝撃は無かった。夫婦の間の情愛についてはよく描かれているが、介護疲れゆえの殺人についてはやや唐突な感があった。

3月15日「OZ はじまりの戦い」(MOVIX亀有)
元ネタの「オズの魔法使い」のストーリーはよく知らない。映画は見たはずなのだが、前半しか記憶に無い。と言うか殆ど「虹の彼方に」を歌う場面だけ。なので、今回の映画は前日譚つまり本編の設定がどうやって生まれたか、という話なわけだが、頭のなかで〈符合〉するという事が得られなかったのがちょっと悔しい。ふむ西の悪い魔女(だっけ?)はこういう経緯でそうなったのだな、とかなんとなくは腑に落ちたが。しかし、面白い設定ではある。奇術師がOZの世界に迷い込んで魔法使いに間違われての大冒険が、「十分に進歩した科学技術は魔法と見分けがつかない」テーゼの実践編となっているのが意外な展開だった。まぁご都合主義的な部分はありありだけれど。
冒頭のロールに「ラクエル・ウェルチ」の名前が見えて「えっ!」と思ったのだが、何だったんだろう?

3月19日「クラウド アトラス」(新宿ピカデリー)
壮大な歴史タペストリ。なのだが、各エピソード間のつながりがあまり因果っぽくない。オムニバスと言うより、ごちゃまぜの場面の唐突な移行が激しくて、時間軸が乱れまくって、ストーリー展開の道筋を追うのに苦労した。未来のニューソウル編のSFXはなかなかのもの。同じ俳優がメークで別人を演じ分けているのをエンドロールで観るまで全然気がつかなかった。やりすぎ感がある。

3月25日「キャビン」(シネマカリテ)
「ニッポンダンディ」の金曜日の映画講座で知り、ホラー映画の集大成(?)みたいな画期的な作品ということで興味を惹かれ、これがパロっている「死霊のはらわた」は観ておいた方が良い、と言うので、iTuneStoreでレンタルして観た上で行った。ちなみに「死霊の〜」は非常に出来の悪いB級いやC級映画だと思った。脚本も演技も駄目。こんなものをリスペクトしてるのか?とちょっとがっかりというか、本篇に対しても少し熱が冷めたのだが、意表をつく展開で驚いた。そう来ますかァ!

3月28日「だいじょうぶ3組」(MOVIX亀有)
Twitterでお馴染みの乙武洋匡さん原作主演という稀有な映画。実体験にもとづいているのだが、どこからフィクションなのかがわからない。冒頭で子どもたちがすんなり馴染むのに若干違和感。
それにしても、この人の強さは一体何なんだ!と驚くばかりだ。その秘密はどうも両親の強さに起因しているようなのは、「五体不満足」を読んだ時にも感じていたのだが、新たな著書の「自分を愛すること」を買ったのでこれから読む。

4月10日「ジャックと天空の巨人」(MOVIX亀有)
お子様向けかと思っていて、観る気はなかったのだが、知人が「大人の鑑賞にも耐える」的なことを言っていたので、観る気になった。近場のこの映画館でやっている作品群で観たいものは全部観てしまっていて選択肢がこれしか無かったというのもある。CGはまぁまぁ面白かったが、とくに感興はない。

4月12日「シュガーマン」(角川シネマ有楽町)
こんなアーティストが居たとは知らなかった。面白い。最後の方は感動。名声を得ても生活スタイルを変えない地に足のついた揺るぎない生き方も。思わず、サントラCDを買ってしまった。

4月22日「ライジングドラゴン」(MOVIX亀有)
ジャッキー・チェン最後の(?)主演アクションということなので観に行った。不老のイメージがあったのだが、いつの間にか歳を取っていたわけだ。それにしても私よりわずか年下とは思えない。たいした体力だ。
ストーリーはどうでもいいような。と言うか、ご都合主義丸出し。
めまぐるしい動きに目が疲れ、途中不覚にも眠気を催してしまった。

5月1日「ラストスタンド」(MOVIX亀有)
単純に面白い。ご都合主義もいいとこだけど。シュワちゃん復帰後第1作。相変わらずのマッチョぶり。身体はやや肥え、動きは少し鈍くなった感じはするが。
それにしても全米ライフル協会が喜びそうな映画ではある。

5月2日「HK 変態仮面」(新宿バルト9)
随分昔にちらっと読んだ記憶がある漫画の映画化なので、『今更』感はあるのだが、結構評判がいいので観た。上映館は多くなく地元ではやっていなかったのだが、新宿で飲み会があってはるばる出かける機会があり、電車賃(往復740円)が節約できるので、当日昼間観た。連休の中日の平日昼間にもかかわらず、場内満員。しかも若い女性が半分を占めていた。この女性たち、ムキムキマッチョな半裸体が目当てと見たのだが、その期待(私のじゃない)に違わず、腹筋の割れた身体はなかなかの見ものである。ヒロイン役はあまり可愛くないのが残念だったが、そこも女性には問題ないと言うかむしろ受け入れやすいところだったのかも。
元々漫画なので、いかにもチープな作りなのだが、そこは批判してもしょうがない。

5月4日「藁の楯」(MOVIX亀有)
ご都合主義なところもあったけど、演技など、なかなか迫真力があった。この悪役、嫌い。なんか品性を感じられない顔。確か「デスノート」で八神月役をやってたと思うが。
松嶋菜々子は上手い。大沢たかおも上手い。

5月29日「きっとうまくいく」(シネマート新宿)
ネット上で評判なので、久々のインド映画大ヒット作品をはるばる新宿まで観に行った。レディースデーということもあってか、11時からの初回なのに大入りで八分の入り。女性が7割以上で、高齢の方も多かった。
ここ10年の経済成長著しいインドのその世相を遡って描く青春ハチャメチャ映画。「横道世之介」と似た設定? 3人の工科大学生の友情と事件をコミカルに描く。最後の展開は出来すぎの感あり。

5月31日「オブリビオン」(MOVIX亀有)
封切り初日に観た。全く予備知識なく、予告編の特撮画面の迫力だけで面白そうで観ようと思っていた。(最近、派手な映像の予告編がますます増えているように感じるが。)
SFネタとしてのどんでん返しはなかなか面白かった。それにしてもSFXがふんだん。最初のユニバーサルのロゴ表示の時に、あのテット(?)が地球の上にちらっと見えたのを見逃さなかった。

6月5日「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」(ヒューマントラストシネマ有楽町)
対照的な2組の父と息子の因果物語。3つのパートに分かれてそれぞれが十分な厚みを持つ凝縮された密度の作品。
バイクが結ぶ父子の生き方。タイトルはわかりにくい。ラストシーンに出てくる松林か。それを越えて行く先に新たな未来が開ける。

6月10日「グランドマスター」(MOVIX亀有))
ブルース・リーの師だったカンフーの達人の伝記映画。こんな歴史があったとはね。格闘シーンのカメラワークが良い。チャン・ツィイーがアクションを堂々とこなしている。

6月22日「アフターアース」(MOVIX亀有)
ウィル・スミスが脚本?! で、我が子を売り込むために作った親ばか映画、と言われても仕方ない作りの映画。
ご都合主義が鼻につく。SFとしても設定に無理がありすぎるし、ジャングルの中で苦労する描写はまぁまぁだが、どうやってモニターしてるんだ?とか。息子を目立たせるために親父が出過ぎないように設定してる、それがアコギと感じさせる。これほどあからさまにやったら、さぞや顰蹙を買ったのではないか?
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