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「海街diary」1〜3(吉田 秋生) [サブカルチャー]

まだこのブログには書いていなかったが、実はだいぶ前、3月1日に iPad mini を買った(今どき珍しくもないアイテムなのでわざわざ書くほどのこともないかと)。
 基本的には iPhone と同じ、いやWiFi版なので iPodTouch と同じなので、特に新しいことがあるわけでもなし。要は、電子書籍を読むのにディスプレイが大きいほうが読みやすいかなと思ったのが買った理由。miniでない方の iPad ではやや重すぎる気がしたし。

 で、今までマンガの電子本は読んだことがなかったので、なにか買ってみようと思った。ちょうど折り良く「王様のブランチ」で「24年度マンガ大賞」なる情報をやってたのを見た。その受賞作を試しに買ってみた。まずは第1巻「蝉時雨のやむ頃」(420円)。

 残念ながらRetinaディスプレイではないので、画面の大きさは十分とはいえず、フキダシの文字がやや読みにくい(老眼のせいもあるだろうけど)し、ちょっと込み入った細かい絵のところなどはピンチして拡大して読んだ。いちいち拡大縮小するより、その拡大状態を一本指でタッチしたまま縦横斜めスクロールして読み進める形になった。左側をポンと叩くと同じ拡大率で次ページ冒頭位置に飛ぶので読み続けやすい。

  鎌倉を舞台に、4人姉妹(末っ子は異母妹)の日常生活を描く、日本版「若草物語」的な連作漫画。そして2巻、3巻と読み続けることとは相成った。つまり、面白い。

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス)
海街diary 2 真昼の月 (flowers コミックス)
海街diary 3 陽のあたる坂道 (flowers コミックス)








 4人のキャラがそれぞれ立っている。しっかり者の長女(看護婦)、奔放で酒豪の次女(信用金庫勤務)、のほほんとした三女(スポーツ用品店店員)、そこに離婚して離れていた父の後妻との間に生まれた妹すずが、父の死をきっかけに移り住んできて4人の共同生活が始まるというシチュエーションで、彼女らを取り巻く人々も含めた交流やら葛藤やら、出会い(と別れも)が描かれている。

 それぞれが生きる歓びや困難や悩みを抱えつつも、メインとなるのは末っ子の中学生・すずの青春(特にサッカー関連)だ。いやぁ甘酸っぱくていい!この年頃の成長物語はやはりストーリーを構成するにはうってつけで、メインとなるのは当然かもしれない。掲載誌が少女漫画誌ということもあるだろうけど。

 描写は丁寧で、微妙な心の揺れの心情のみならず、鎌倉の美しい四季も素晴らしい。心に染みてくるような漫画でさすがは大賞をとるだけのことはある。電子版は3巻までしか出てないが、紙では5巻まで出ている。続きが出たらまた買おう。
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