「偉大なる、しゅららぼん」（万城目 学）

　万城目学のファンタジーで読むのは「鴨川ホルモー」「プリンセストヨトミ」に続き３作目（「鹿男…」はTVドラマで視ただけ）。

偉大なる、しゅららぼん

• 作者: 万城目 学
• 出版社/メーカー: 集英社
• 発売日: 2011/04/26
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

　学園異能バトルもの（「鴨川」も「鹿男」もそうだと言えばそうだが）。となると、これは〈ライトノベル〉の定番ジャンルではないか？　いや実際ラノベとどこが違うのかはっきり言え、と言われたら、レーベルが違う、くらいしか反論できないんだけど…。文体も中高校生向けよりは一般的かな？
　琵琶湖湖畔の小さな町が舞台。湖の精（龍？）に由来する異能を持った二つの家系が古来から対立している。高校の同じクラスに入った双方の後継者たちが葛藤する末に、とんでもない展開が…。とまぁまぁ面白い。徐々に明かされていく真相、なのだが、ちょっとじらされる。どんでん返しが何度か仕込まれているのは技巧的にはかなりのレベルかも。

タグ：ファンタジー