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日本語ハッシュタグ大喜利づくし [言葉]

 7月13日から、Twitterで日本語ハッシュタグが導入され、それまで英数字しか使えなかったタグ名に漢字かな混じり表記が使えることになって、1ヶ月近く経つ。
 これは非常に便利なのだが、導入当日からこれを使って遊ぶ人が続出して大変な騒ぎになった。本文中の任意の(キーワードっぽい)部分に”#”を付けたり、全文をタグにしたり…。
 そして起こったのが、日本語ハッシュタグを使った【大喜利】状態の狂騒だ。物好きと思われるかも知れないが、それが目につくたびにコピペして記録しておいたのを一挙公開しよう。
 特に目についたのが、『~~に××と付けると△△になる』というテンプレに沿ったもので、私が観測できたものだけでも、下記の通り。(カギ括弧記号はなぜか使えないままなのだが、見やすくするために付加した)

#語尾に「オブザデッド」を付けるとゾンビ映画になる
#名言の文末に「全裸で」を付けると変態になる
#名作のタイトルに「団地妻」をつけるとロマンポルノになる
#歴史用語に「夜の」をつけるとエロくなる
#名作に「なう」をつけると臨場感が増すよ
#「オレの股間が」の後に映画のタイトルを入れるとかっこよく見える
#懐かしのTV番組に「デジタル」を付けると21世紀っぽくなる
#末尾に「レガシー」を付けると最新CG技術によるリメイクになる
#「クレアおばさんの」をつけるとアットホームな感じになる
#「オレの股間が」の後に少女漫画のタイトルを入れると破壊力抜群
#「モバイル」を付けるとなんでも持ち歩けそうに感じる
#言葉の頭に「軍事用」をつけると本格的感が増す
#言葉の頭に「シャア専用」をつけると強さが3倍増す
#言葉の頭に「ソ連製」をつけると禍々しさが増す
#言葉の頭に「手乗り」をつけると可愛さが増す
#言葉の頭に「日経」をつけると専門誌になる


これ以外のパターンもあった。頻出したのは
●一部を差し替えると、というタイプ
#曲名の一部を「修造」にすると熱い
#バンド名の一部を「修造」にすると熱い
#ゲームタイトルの一部を「無職」にすると何もかも虚しくなる
#曲の一部を「無職」にすると何もかも虚しくなる
#映画のタイトルの一部を「住職」にすると何かを悟れる気がする
#歴史上の事件を一文字変えるとどうでもよくなる
#最後の1文字を取ったときの脱力感は異常
#ひらがなにすると萌えアニメになる
#濁点や半濁点を抜いた時の脱力感は異常
#映画タイトルの一部を「猫」に変えるとほっこりする


●それ以外のパターン
#ジブリのタイトルを混ぜて一番面白かったやつが優勝
#一度は言ってみたいセリフ
#ひらがな4文字を考えて一番萌えっぽくならなかった奴が優勝
#分かる人には懐かしいものを挙げてみる
#声に出すと一番必殺技っぽい事言った人が優勝


…などなど、これらはほんの一部であり、いまや1千万人を超える日本人ユーザーの居るTwitter上で、他にどんな日本語タグ遊びが行われたか、全貌を把握する者は居ない。

 今も一時期ほどではないにしても未だに続いていたりする。そもそも、なぜこんなに盛り上がったんだろうか?
 なんと言っても、英数字のみでの表記と漢字かなが使えるのとでは、コンパクトさ、表現力、視認性の良さにおいて雲泥の違いが生じることによるだろう。
#gobini_nantarawo_tukeruto_nantokani_naru
なんて見にくくてやってられない。目を凝らして読まないとわからない。文字数も多すぎてしまう。ひと目でわかる(ほど簡潔なのは少ないが)日本語ならではの優位性だ。
 「#原発」とか、実用的に使えることは勿論で、本来そういう目的で作られたものなわけだが、元々Twitter上では「大喜利」的な使い方は行われていたところへ持ってきてこれが現れたので、一気に爆発したということだろう。
 一方で、その氾濫状況にうんざりした人が多いのも事実。コミュニケーション目的や情報収集、意見表明などに使っている人にとっては邪魔で白けること夥しかったことだろう。
 ただ、もともと「言語遊戯」が好きな私にとっては、あまり興味のそそられないタグが出て来ても、さほど嫌悪感は湧かなかった。TLがこれで埋まるというほどのこともなかったし。私自身ついつい幾つかに参加してしまったりもした。ご不快を与えたかも知れない人にはこの場を借りてお詫びしたい。
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