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日比谷公園・水曜コンサート&オクトーバー・フェスト [セカンドライフ]

 今日は朝からからりと気持ちのいい快晴で、基本インドア派で出不精の私でさえ、こんな年に何日も無いような上天気に出かけない手はあるまいと、10時前に家を出た。明日からの天気予報はずっと曇りになりそうなので、最後の5月らしい青空を満喫するのは今日しか無いだろう。
 この時期のみずみずしい新緑を手軽に味わうには公園。…都内で便のいいところと言えば、安直でベタ過ぎるが日比谷公園へ行くことにした。何年ぶりかわからないくらい久しぶりだ。
 薫風が心地よい。こんな風に戸外での散歩を楽しめるのも(原発のせいで)そのうち出来なくなるのだろうな、という暗い気持ちも脳裏をよぎるが…。
 園内の花壇の薔薇などを愛でつつぶらぶら歩いて行くと音楽が聞こえてきた。小音楽堂からだ。寄って行くと、どっかの楽隊が陣取ってリハーサルをしていて、結構いい音が出ている。近づいてそばの喫煙スペースのベンチに座って見ると、「水曜コンサート 12:00〜13:00」と横断幕が掲げられている。おっ、これはひょっとして無料の予約なしのあれか?と俄然興味が湧いた。開演まで1時間もあるが、暇だし、本でも読んで待つことにしようと決めた。緑陰読書は気持ちいいし。
 周りにもそれ目当ての人たちがだんだん集まってくる。行列まで出来始めた。そのうちに係(ボランティア?)の女性がビラを配り始めた。渡されたプログラムを見ると、なかなか面白そうな演目だ。
(最近買ったプリンタのスキャナ機能を実験も兼ねて取り込んでみた。クリックで拡大)
program2.jpg
 しかし「警視庁音楽隊」とは! 初め見たときは消防庁とばかり思った。
 11:30に列が動き始めたので30人くらいの最後尾に付いて会場に入り、舞台向かって右側前から4列目の中央寄りに座った。前日の雨でコンクリート製の長椅子はほこりは無かったが、セシウムなどの放射性降下物がかなり付着しているんじゃないか?という不安がもたげたけれど、気にしないことにした。
 開演前に、警視庁ゆえか、丸の内警察署の生活安全課の警官が出てきて、車上荒らし・ひったくり・振り込め詐欺に関する注意、をひとくさり喋った。面白い話でもないが、喋り方がまぁ上手いのでさほどつまらなくもなかった。
 それにしても、300人くらいは居ただろう会場内の聴衆(男女比は6:4くらいか)の年齢構成を見ると、平均年令はざっと70歳近いように思えた。日本の高齢化状況をまざまざと見せつけられた思いだ。
IMG_0094.JPG
 演奏はどの曲も良かった。ブラスバンドなので楽器の種類は少なく、弦楽器はコントラバス1個だけだったが、金管・木管・打楽器だけで結構のりの良い演奏を聴かせてくれたし、テクもなかなかではないか。(わずかに所々でミスはあったようだけれど。)聴衆も穏やかに喜んでいたようだ。聴き親しんだ曲(「イン・ザ・ムード」や「カルメン」など)は勿論楽しめたが、初めて聞く曲もそれぞれメリハリが効いていて良かった。いやぁ〜、生演奏って本当にいいもんですね。

 終了後、南側の大噴水の周りに大掛かりな会場が設えられている場所へ行ってみた。「日比谷オクトーバーフェスト」とあり、噴水をぐるっと囲んでテーブルと長椅子が並んでおり、外周に模擬店が沢山囲んでいる。どれもこれもビールの(それも本場ドイツの地ビールの)店である。20日から29日まで開催されているらしい。(それにしてもなんで5月にオクトーバー?)こんな催しが毎年やられているなんて知らなかった情弱な私。なんじゃこれは!と目を丸くしながら、喉を鳴らしながら回り、予想外だったがビール大好きの私としてはこれを見過ごして帰るなんて考えられない、と買って飲むことにした。選ぶ基準などあるわけもないので、適当な店で適当に選んで、500ミリリットル1,500円は高かったが、まぁご祝儀(何の?)ということで。(店ごとのオリジナルのグラスを一旦千円払って借り、返すと返金されるというシステム。返さない人も居るのかも)
 噴水周りのテーブルは、平日昼間からまぁよくも皆さん呑みますなぁ、ってくらい人で溢れていて空席が少ない。先程のコンサート会場とは明らかに客層が違い、ぐっと若返る。
 長椅子には3人が楽に座れる大きさなのだが、男1人(連れが席を外していた)と反対側に男女のカップル1組が居たテーブルに空いてる席を見つけて「ここよろしいですか?」ともう座りかけた体勢で断って座った。すると斜め前の男性が気さくさ、人懐っこさを絵に描いたような人物で、乾杯しましょ、とグラスを掲げて声をかけてきた。ちょっと驚いたが、こっちも気分がウキウキしてたので、快く応じて行きずりの居酒屋トークが始まった。すると、今度はカップルの方の女性が話に割り込んできて、これもまた陽気に喋る喋る。
どの店のビールが美味いらしいと聞いたとか、これで4杯目だとか、仕事は何で、地震の影響でえらい目にあったとか、話は転々。夫婦のなれそめは?へー合コンですかぁ!とか。私以外は37,8歳で自分だけ平均年齢を引き上げていた。若い人とたまに話すと〈回春効果〉がありますなぁ、ふぉっふぉっふぉっ。
 私もノってきたので、美味いと聞いた店へ2杯目を買いに行っちゃったりして、計3,000円の出費だ!!昼間っから1リットル飲むとさすがに回る。小1時間ほど話して、お先に失礼した。楽しかったね。
 公園へ行った後は、丸の内ピカデリーで「8日目の蝉」を観ようと前売り券を持っていったのだが、飲み過ぎたし、1日のイベントとしてはもう十分だったので、後日回しにして日のまだ高いうちに帰宅した。(だいたい映画は余韻を楽しむために1日に2本は見ない私)
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duznamak

askさんのウキウキした楽しい気持ちがすごく良く伝わってきました。そして、この記事を読んだだけで、ポカポカ陽気の中を散歩した気分になって満足してしまうやはり出不精な僕。


> ご祝儀

 ここを読んだ時、僕自身が心の中で「何の?」とツッコミを入れたタイミングと、askさんの(何の?)という文章を読むタイミングが完全にかぶってしまい、思わず笑ってしまいました。擬似的なハモり体験。


> 日比谷オクトーバーフェスト

 この名称、とても面白いですね。言葉の意味が原義から離れていく、というか原義が失われていく過程が凝縮されている感じ。8月から10月になり、はては5月に・・・。
 原義から遠ざかっているといえば、記事の前半にある「木管」って言葉もですね。ほんと、言葉って面白いです。
by duznamak (2011-05-26 08:30) 

michaela

平日にこんなゴーカなイベントがあるんですね!
平日・昼にこういうのを楽しめる客層は限られそうですが・・・そこに入れる可能性がある私としては知らなかったのが残念です。
来年はチェックしてみたいです。
by michaela (2011-05-26 09:06) 

ask

duznamakuさん、

>(何の?)という文章を読むタイミングが完全にかぶってしまい、
ほほぉ〜、そういう書き手と読者の心理がシンクロするということはめったに成し得ない稀有なことで、してやったり!の感がします。

「オクトーバー」というのは、元々現地では(新ビールが出来たてになる?)10月にやるイベントなのかな?とも思いましたが、わかりません。ググればわかるのか?

「木管」て名乗るんなら、金属は一切使用すべからず、ですよねぇ。別に「純」とか「生」とか付けてないからいいのか?
by ask (2011-05-26 18:49) 

ask

michaelaさん、
明日もやってますよ。でも、天気は悪そうだから、来年は是非行ってみてください。
…って、ビール好きなんでしたっけ?
by ask (2011-05-26 18:51) 

duznamak

> 元々現地では10月にやるイベントなのかな?

 そういうことみたいですよ。僕は速攻でググッてしまったクチでして・・・。ミュンヘンのお祭りみたいです。祭りの内容と名前だけそのまま流用されているのでしょう。
 まぁ、何時に食べても「おやつ」、みたいな話ですかね。
by duznamak (2011-05-27 04:10) 

ask

この水曜コンサート、今日で千回目達成、とNHKローカルニュースで言ってました。それはいいんだけど、「ギネス申請」と聞いて一気に冷めた。
by ask (2011-07-13 21:17) 

ask

オクトーバーフェストがこんなに日本全国津々浦々で開かれてるとは!!

http://foodpia.geocities.jp/einprosit_osaka/index_j.html
by ask (2011-08-24 22:06) 

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