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「ガリバー旅行記」 [映画]

スィフトの名作「ガリバー旅行記」は小学生の頃、児童向け抄訳とはいえ「馬人国めぐり」まで含めた全4編収録のものを読んだことがあって、記憶によく残っている。「馬人国」で強く示された〈人間嫌い〉は小学生にはピンと来なかった…まぁ当たり前ではある。ってーか、抄訳でも小学生に読ませる内容か?
 その後高校生の時に、角川文庫の全訳版も読んだ。強烈だった。お伽話では全くないのだ。人間の醜さ愚かさに対する徹底的な風刺。子供の頃の疑問が解けた感があった。
 で、今回の映画だが、予告編を見て、そもそもそんな本来の作品趣旨とは無関係な単なるSFXの娯楽作品だろうという想像はついたので、見る気もしない、というのが正解だったのだろうが、原作に対するこだわりがあったので、どれだけ酷いのか見極めてやろう、というような気持ちがあったと言い訳をしておこう。

 案の定、支離滅裂な子供だましに過ぎず、それでいて程度の低い恋愛ドタバタ劇にもしていて、これは子供向けとも思えず、一体誰に見せたかったんだ?という疑問が湧いた。どうしようもない愚作だ。
タグ:CG
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