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解りやすい半減期 [サイエンス]

さっき思いついて、Twitterに連投した【解りやすい半減期】をここにも再録。

 実は子供の頃盛んに読んでいた少年少女向け科学解説書(偕成社とか)で、原子力の話にもかなり親しんでいたのだが、半減期の図解(立方体が半分の高さの直方体になり、さらに1/4の薄さになり、という例の図)を見て、ヘンだなぁーなんで減り方が小さくなるんだ?と疑問であったのだが、それが氷解したのはずっと後の大学生になってから、という恥ずかしい過去を持っている私であった。

 以下、採録。


【解りやすい半減期・1】
放射性物質の原子はいつか壊れて放射線を出すんだが、そうなり易さは種類(核子)によって違う。癖みたいなもんだ。半減期ってのは〈今から〉を基準にしてる。n年後には壊れる確率が1/2というのが半減期だ。

【解りやすい半減期・2】
個々の原子ごとに予想はできないけど、原子の数はもの凄く沢山あるので、「確率→統計的な傾向」が成立する。サンプル数が多いほど統計は正確になるように、ね。

【解りやすい半減期・3】
で、1Kgの放射性物質があるとして、n年後には半分は壊れて500g残るわけだけど、その残りの分についてはどうだろう?

【解りやすい半減期・4】
残りが壊れるのは、やっぱり〈その時点〉から測って次のn年後に半分、つまり1/4なんだ。
既にn年経ってるんだから、もっと早く壊れそうなもんだと思うだろ?そういう「寿命」的なものじゃないんだよ。

【解りやすい半減期・5】
原子ってのは、年をとらないんだ。原子はどれも個々に「生まれて何歳か」という区別はない。見分けがつかない。常に「今からどれくらい経つと壊れるかの確率」があるだけなんだ。その時その時ごとを起点に、予想される傾向があるだけなのさ。

タグ:原発
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