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「占星術殺人事件」(島田 荘司) [ファンタジー/ホラー/ミステリ]

 Twitterで知った「化物か!」ってくらい博識な男性からミステリーのオススメ作品の開示がなされたので、前からちょっとだけ気になっていた島田荘司のこの小説(処女作)を古本屋で買って(¥280)読んでみた。
占星術殺人事件 (講談社文庫)

占星術殺人事件 (講談社文庫)

  • 作者: 島田 荘司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1987/07/08
  • メディア: 文庫

ちなみにそのオススメ内容は、
> じゃあもう僕は面倒くさいから、僕の中での定番中の定番を何個か名前を出すぜ! 島田荘司『占星術殺人事件』有栖川有栖『月光ゲーム』北村薫『空飛ぶ馬』森博嗣『すべてがFになる』殊能将之『ハサミ男』でどうだ!
というものだった。

 で、読んだのだが、なるほど、まぁ面白い。が、本格ものというのはやはり私には合わないなということを再確認した。
 実は高校時代にミステリ好きな友人がいて、薦められて読んだのがクリスティの「アクロイド殺し」だったのだが、読んでも「ふ〜ん」程度しか感じなかった。友人に返した言葉が「知的パズルに過ぎないじゃん。SFの方が面白いよ」で、その気持は今も変わらない。トリック?ナニその不自然な机上の楼閣は? んなもんこねくり回して遊んでどこが面白いの?てなところか。

 さて、この「占星術〜」だが、読み始めてまず冒頭の章にたじろいだ。なにこの「黒死館」みたいなペダンティズム!読みにくい!全編この調子だったら辛いな、と思ったのだが、幸いそれは導入部の手記だけだったので助かった。で、謎の連続殺人事件が図解付きで始まった。途中のあれやこれややたら錯綜するストーリーはすっ飛ばして話を進めると、…終わり近くで作者が「読者への挑戦1」を投げかけたところで、最大の謎は解ってしまった。直前にあんなふうに提示されたら、大体の人がわかるんじゃないかと思うけど違うんだろうか?(当時一般的には知られてなかった手法なのか?) もっとも、あの原理が使われているということしかわからず、詳細は不明だったので、最後の犯人の遺書まで興味深く読み続けられたんだけど、それにしても、その展開・経緯も含めて、やはりちょっと無理がありすぎっペ!としか思えないんだよなぁ。
 こんな名作中の名作でもこんなふうにしか読めない私には推理小説はやっぱり向いていない、という結論に達したのであります。読みたい本はそれでも無限に近くあるんだしね。
タグ:ミステリ
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