錏娥哢た（花村 萬月）

錏娥哢た

• 作者: 花村 萬月
• 出版社/メーカー: 集英社
• 発売日: 2007/10
• メディア: 単行本

　題名は「あがるた」と読む。第二水準漢字ばかりで、しかも最後の「た」は女偏に毛の横棒が一本足らないつくりの字で二水にすら無い。
　ＮＨＫBS2の「週刊ブックレビュー」で石田衣良氏が推薦していたので、読んでみた。なんともハチャハチャである。氏は「あれこれ論じる作品ではなく、単純に楽しめばいい」と言っているが、まさにそういう読み方をするしかない。山田風太郎と半村良に捧げるオマージュ。なるほど、荒唐無稽、破天荒さは相当なものだ。
　裏伊賀忍者集団、日本の歴史の闇にうごめく秘密組織「八剱」。その首領「蛆神」（何百歳か不明で強烈な悪臭を放つ）が長年の交配によって作り出した傑作が、絶世の美女にして超人的くのいち〈錏峨哢た〉。 …という設定だけで、こりゃーもうマトモな小説ではない、というのがわかるだろう。島原の乱などの歴史考証は丹念になされているのだが、せっかくの準備取材も、こんなぶっ飛んだ遊びの中ではあまり意味が無いような気がして来る。文体もハチャハチャというか、現代若者語風なくだけた言い回しの台詞が基本になっていて、読み易くもあり軽薄感もあり。
　ストーリーの随所に挿入される作者の独白が面白い。それらも勿論冗談のオンパレードなのだが、脱線すること度々。作者は相当楽しんでいる。
　展開は小気味よい、というか。下ネタ、駄洒落、エロチック、超絶忍法、超能力、殺陣、と満載で面白さは保証出来る。が、決してお読みなさいとお勧めするようなものでもない。

タグ：ファンタジー

コメント 1

ナンだと　　　　花村 萬月だ。。。、　この野郎の訳の分らんモンを真剣に読むこと　自体が間違いだ！　　そうだらべ。。。ウン？

おめえ　1回くたばってから、読め！　

こいつの書いた　くだらない、ストーリー　の数々　暇つぶし　しか他にないだろう。

早く　あの北海道の物語の続編書け。。。この野郎！

pika １の　ストリーだぜ
by クソ　満月 (2009-09-21 17:07)