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TV番組改編期の愚 [サブカルチャー]

春と秋はTV番組の改編期である。いつ頃からだろうか、この時期には視聴率競争に勝つために、他局の新ドラマの第一回を潰すよう【特番】が組まれるようになり、それにまた対抗するということで、どの局も同じ作戦を採るようになったため、結局意味を失って、一様にどの局も特番が並び、各ドラマの初回は同時になる、というアホみたいな状況になっている。
 はじめの頃は、流石に「他局ドラマ潰しならばかくあらん」と言えるほど、力の入った見応えのある特番が多かったような印象がある。この時期のテレビは美味しい、と思った記憶があるのだ。
 ところが、最近はどうかと言ったら、つまんないくだらない低予算のその場でお茶を濁すだけの馬鹿騒ぎのバラエティ番組ばっかりである。この時期はテレビを見る気がしなくなってしまった。その理由は上にも書いたように、どの局も同じ状態になったため、本来目的の他局ドラマを潰せるほど面白い番組を作る必要がなくなったからであろう。要するに手抜きのカルテルみたいなもんだ。民放各局間に暗黙の合意があるに違いない、って気がする。視聴率競争には本来仁義はないだろうに。
 そろそろ、この裏をかいて最初からドラマを開始する局が出て来てもいいんじゃないか? あるいは、他局がドラマを開始する第2週に本命の他局潰し特番(真に力の入ったもの)をぶつける、という手法もあり得るのではないか? さらにその上を行って第3週にドラマを始める、いやそこをさらに特番で潰す……となれば、結局常に一年中特番ばかり、というのが究極の番組構成になるんじゃなかろうか。
 それにしても最近のテレビは面白くない。民放は只だから文句は言えない、などとは思わない。我々消費者は、宣伝費のコストを上乗せされた商品価格であらゆる品物を買わされているのであり、NHKの受信料以上に多額の視聴料を意識すること無く支払わされているのだから、腹が立ってしょうがない。そんな番組なんか要らんからもっと安くしろ!と言いたい。


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