「お気に入り」というパソコン用語に対する違和感 [言葉]
というのをどうしても感じてしまう。MSのブラウザのIEのブックマークシステムはこの言葉を使っている。これがどうにも座りが悪いのだ。多分、英語版では"favorite"だろうと思うが、それを「お気に入り」と訳してメニューバーに掲げる言語感覚を疑う。
(日本MSは他にも「不正な処理」などという、パソコンという機械の分際で人間様であるユーザーを、しかも人に非はなく機械が勝手にトラブったにもかかわらず、指弾するかのごとき言葉を平気で採用するようなところなので、どうも日本語に弱い企業という印象は強い。古くはMS-DOSのメッセージで「どれかのキーを押して」なんてのもあった。直訳にも程がある。)
で、「お気に入り」であるが、訳した者は多分、ミュージカル映画の名作「サウンド・オブ・ミュージック」を観たのであろう。あの中に出てくる歌で"My favorite things"というのがあり、それが字幕では「私のお気に入り」となっていたのである。それをそのまま頂いたとしか思えない。
だが、「お気に入り」なんて言葉は、相当くだけた、口語でしか使わないものだ。お子様用バージョンだってんなら別だろうが、大の大人が使うメニューバーにはまったく似合わない。使う人の品位すら落とすものだ。そもそも口にするのも恥ずかしい言葉だし。日本語には意味的にもTPO的にもよりふさわしい言葉がある。つまり、ここは「常用」とすべきではないか。次期バージョンでは是非とも改善されんことを望む。
私も初めてPCにふれて「お気に入り」という言葉を見たときは「なんなんだ、これは!?」と思い、しばらく使いたくありませんでした。
今は必要に迫られ、仕方なく利用していますが、やはり落ち着きはよくありませんね。
「不正な処理」も同感。「私が何をしたっていうの?」と言いたくなります。
同じ考えの方がいらしたとは嬉しいですね。
by michaela (2007-01-09 14:33)
michaelaさん、お久しぶりです。
>同じ考えの方がいらしたとは
そう、いろんな所で同じ考えの人の意見を見ます。
「仕事で仕方なく、いやいや使うだけなのに!」とか
「大っ嫌いな奴のブログだけど、どーしても気になるので」
など、とね。
「不正な処理」と言われてパソコン恐怖症になっちゃった人
も居たような話も聞きました。
ここで一句
「MSは見て来たような嘘を言い」
by ask (2007-01-10 00:05)