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「解凍」という表現への違和感 [言葉]

  コンピュータ上で圧縮ファイルを元の状態に戻すことを、「解凍」と言い始めたのはかなり前からで、私の記憶では、LZH(あるいはその前のLHAか)の開発者(名前は失念)が、マニュアルドキュメントの中で使ったのが最初ではないかと思われる。
 比喩的には結構うまい表現かも知れない。おかげですっかり定着してしまった。そのうちに辞書にも載るんじゃないだろうか? それにしても、コンピュータ初心者は料理本でもないマニュアルにいきなり「解凍」なんて言葉が出て来て頭の中が真っ白にならないんだろうか?
 本来、「解凍」とは「冷凍」に対応する意味である。つまり、冷凍してあるものしか解凍は出来ない理屈だが、いつ冷凍したんだ、そのファイルは? 冷凍食品を解凍しても重さが変わるわけでも嵩が増えるわけでもないのに、また、ファイルを「解凍」してもパソコンやHDの温度が上がるわけでもない(いや、CPU放熱量は少し上がるか?)のに、おかしいではないか。 言葉を粗末にしてはいけない。
 「圧縮」の対語は「伸張」である。これが正しい(「展開」でもいいけど)。ま、あまり使わない言葉だからなぁ。今更大勢を変えることも出来ないんだろうな……。
 本当の意味で「解凍」ソフトというならば、画面がフリーズしたのを回復するようなソフトにこそふさわしい(どうやって起動するかは知らんけど)、あるいはもろに電子レンジ組み込みの「解凍モード制御プログラム」なら文句はないと思うのだが、どうだろうか。


タグ:違和感
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