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丹波哲郎氏、大霊界へ [サブカルチャー]

 死後の世界のテーマパーク化(?)に功績のあった丹波氏が亡くなった。

TDLの宣伝文句に『地上で最も楽しい場所』というのがあったと思うが、TDLですら、最初から「天国よりは劣るけれど地上でなら…」という意識でいるわけで、さほど珍しい死後世界観ではないのだろう。天国はまさに天国のような所であるわけで、当然と言えばこれほど当然な話もないのだが。

 しかし、丹波氏の場合、教祖となるまでには至らず、殆ど冗談としか受け止められていない死後観ではあった。なにしろ、年老いて死んだ人も、あの世では二十歳の頃の若い健康な肉体を取り戻して、永遠の青春を謳歌できる、みたいな脳天気な話を聞いたら、 「♪天国良いとこ、一度はおいで、酒はうまいしネェちゃんは綺麗だ♪」 の「帰ってきたヨッパライ」を連想してしまい、嗤うしかないわけで。

 さらに連想したのが、イスラム原理主義の一部のテロリストが「聖戦で殉死すれば天国へ行くことができ、そこでは100人の美女が歓待(もちろん性的に)してくれて、旨い料理食べ放題、飲み放題」みたいに教え込まれて、自爆テロに赴く、という話で、ほんまかいな?と眉唾ではあるのだが…。

 これらに共通する、死んで肉体は滅んでもなお食欲や性欲や飲酒欲など現世的な生臭さの極みとも言うべき欲望が保持される、と思いこむ根拠は不明だが、認知症などで死んだ人でも元に戻るらしいものの、「元々馬鹿だった人はどうなの?」と訊いてみたかったのだが、答えは永久に得られないことになってしまった。 

 死後の世界は本人の頭の中にのみとは言え、確かに実在する。だから、丹波氏は今頃確実にあの楽しい大霊界にイっている筈であり、羨ましいかぎりではある。


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