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「驚異の発明家(エンヂニア)の形見函」(アレン・カーズワイル) [ファンタジー/ホラー/ミステリ]

創元推理文庫 で上下2巻(各巻1029円)の大作だ。ちなみに4年前に出た単行本は3990円!その頃心魅かれた記憶がかすかにあるが、この値段ではちょっと手をつけかねた。
内容紹介を書くのは面倒なので、以下引用。
内容(「BOOK」データベースより)
1983年、パリの骨董品オークションで手に入れた、がらくたの詰まった函。それは産業革命以前のフランスで、自動人形の開発に心血をそそいだ天才発明家の「形見函」だった。10の仕切りのなかには、それぞれ、広口壜、鸚鵡貝、編笠茸、木偶人形、金言、胸赤鶸、時計、鈴、釦、そして最後のひとつは空のまま。フランス革命前夜、のちに発明家となる少年クロード・パージュの指が、ジュネーヴの外科医によって“故意”に切り落とされる事件が起こる。ここに端を発する彼の波瀾万丈の生涯について、形見函におさめられた10の想い出の品は、黙したまま雄弁と語りはじめるのだ—。18世紀という好奇心にみちた時代を鮮やかに再現し、世界の批評家たちを唸らせた驚異のデビュー作。
…って、これでは導入部しか語っていないではないか。この小説の膨大さ、緻密さ、ディテールの豊かさはとても要約出来るものではない。18世紀という博物学全盛の時代を舞台に、天才的な機械技術に恵まれた少年のたどる数奇な運命が、説話的に語られる、その波瀾万丈の面白さ、数々の学問的蘊蓄、取り巻く人々の個性溢れた人間的魅力。長さを感じさせなかった。
 ところで、普通なら、アマゾンのサムネールを貼付けるところだが、この本のカバー装画がすばらしいので、上下2冊まとめて一望出来るようにデジカメで撮ったものを載せておこう。
(しかし、何度撮っても手ブレしてしまうなぁ)


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