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がん闘病の現況つづき・6(2016.7) [セカンドライフ]

前回からだいぶ間が空いてしまった。その間、「便りのないのは無事の知らせ」と言う諺よりも、そのパロディネタの「便りのないのは死んだ知らせ」の方に近い状態にあった。
 つまり悪い方に転んでいたのである。書く余裕がなくなるほど悪化していた、というわけではない(その証拠に、その間も沢山他の記事は書いている)。いい話ではないのであまり書く気力がわかなかった、というのが正直なところ。そう! つまりここへ来て急速に癌が悪化しつつあるのだ。

大腸がんに限った事象なのか知らないが、どうもこのがんでは、
《長期間抗癌剤で安定的にがん細胞の活動が抑えられてきた期間が終わると急激に進行する》
という法則がありそうな…。
聞いた話で、
「あの人、つい最近まで普通に歩いてたのに、急に外出しなくなって…」
というのもあるようなのだ。で、自分もついにそのフェーズに到達したみたいなのだ。

 既に前記事で骨転移のことは書いたが、その後の状況を。
5/6従来とおり化療(アービタックス←3/25から従来とは薬を変え)外来にて点滴開始
5/13  同上   院外処方は軟膏(対副作用)のみ
5/20  同上   院外処方はオキシコンチン(従来とおり1回1錠)のみ
5/27  同上   院外処方は下痢止めロペミンのみ20錠
6/3   同上   院外処方はオキシコンチン(従来とおり1回1錠)のみ
6/10  同上   院外処方はオキシコンチン(従来から倍増1回2錠)
 がん性疼痛に対しては鎮痛剤としての麻薬(オキシコンチン)を処方してもらい、5mg錠(一番弱い)を朝晩1錠ずつ飲んで十分効いていたのだが、先週からまた痛みが出てきて、鎮痛効果が薄れてきたため、倍増してもらった。10mg錠にするのかと思ったら2錠になった。

6/15 CT検査 疼痛が強くなって来ている   背骨のt-10が悪化しているという読影結果が出たため、3日後の
6/17 外科外来で最新(第3クール)の抗癌剤(DNA標的薬アービタックス)は効かないということが解ったというので、短かった期間で終え、内服薬のロンサーフというのに切り替えることとなった。院内にはまだ備えてないので院外処方に。門前薬局に持って行き出してもらう。この内服薬、飲み方が厳密なので専用のカレンダー型厚紙製ホルダーにセットする(穴に嵌め込む)ようになっている。それを朝晩(各回3錠)5日間呑み2日休みまた5日呑み、2日と1週間休む、というのを2度繰り返す、というもの。
 これを6/17夕から22朝まで呑んだ。
6/24(金)放射線科を受診し、CT読影。脊柱管が潰される前に整形外科で圧力を逃がす口を背骨に開くオペを、と受診予約を入れてくれる。なお、それとは別に下方(腰の近く)の痛みを訴えたら、ここの背骨も転移で侵されているというので、すぐに出来るので次週から放治にはいることに(→必然的に内服薬の抗癌剤は(まだ半分しか呑んでないのだが)中断となる。放治と併用はできないとのことで)

6/27 放射線治療科で照射計画のための「シミュレーション」をCTを使って行い、体にマジックインキでマーキング。
 28,29,30、7/4と放治実施。
7/5 MRI実施(当初7/14予定だったのを急ぎと前倒しに)。すぐ診察室に呼ばれて読影説明。
 背骨の転移が急速進行していてヤバイ、と。背骨上部t-5も進んでいるのでそれは別途、今まで同様の照射治療をやろうということですぐにシミュレーションをやった。体にまたマジック。
7/6,7,8,11,12 と放治継続。リニアックで同じだが、別の機械を使用。照射時間も同様で、実際のところ1分もないほど。
  
 それにしても暑さのこともあり、通院がかなりきつく感じることが多くなった。いつも日暮里駅から谷中銀座を通り、動坂を登って病院へ至る長めの道を(足腰の運動も兼ねて)歩いていたのだが、この坂道で息切れするようになった。以前はそんなことはなかったのに。息を大きく吸うと背骨があたって激痛が走る。汗は勿論大量に出る。病院に着いてもしばらく扇子で扇ぎながら涼を取らないと汗がなかなか引っ込まない。疲労感が大きい。横になりたくなる。といった状態である。
 
7/8 に整形外科を初診。例の脊柱管狭窄対策のため、背骨に抜け穴を開けるオペについての説明を受ける。放射線科医師の判断での院内紹介。
 このままだと、脊柱管内に発生したがん細胞がどんどん増殖し、脊髄を圧迫し(今現在の痛みはそれ)ついにはその部位で神経が破壊されて、それより先との神経連絡が絶たれ、ヘソから下は不随意となる。車椅子生活、尿道カテーテルが必要となる、と。そこで、神経の逃げ場を骨に穴を空けて開いてやる手術。
 体重を支える本来の脊椎骨は別にあって、こちらで主に機械的に支えているので、骨を削っても問題はないそうだ。

手術のメリットとデメリット
 メリットとしては、とりあえずの破綻を先延ばしにできる。それがどの程度なのかは読めないが。(破綻とは、歩行不可で車椅子、尿カテ…)
 デメリットは、体への負担が大きいこと。入院期間も4週間と長い。これでダメージを受けてさらに病状が進む恐れもある。また、オペ該当部だけでなく、他の部位も同じような状態で、ここをオペしても〈もぐら叩き〉的に他の部分もやる必要が出てきそうだが、そんなに負荷はかけられない。結局時間の問題で同じ状況に帰着する可能性。

 予想ができないので、なんとも断言しかねる、どちらが良いとも言えない、と医師側も決めかねている様子。

 ということで、翌週(7/15)に手術を受けるかどうかの決断をして来るように、とのことだった。するなら7月末ころ入院の見込み。
 で、1週間考えて(ではなく、あまり長考せずに決めたのだが)、手術は受けず「保存的」に行くことにした。放射線治療の余地はまだ残っているので、それは続けることとして。まぁ、どっちを選んでも多少の時間的な差違や悪化部位の違いなど、展開に相違はあるにしても、あまり大きな違いはなく、最終事態は同じようなものではないかと思う。

 というわけで、容易ならん事態になってまいりました。疼痛は日々増進中だし。

タグ:大腸がん
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