「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書」(池上 彰・佐藤 優) [世の中]
最近の新書ベストセラーになった本。今をときめく「売れっ子」の著者二人揃い踏みの対談。現代世界の主要な各国の国際関係の状況を、そこに至った歴史的条件に立ち返って詳しく分析展望する。
タイトルは若干大げさな印象があるが、読むと、確かに世界史という広く長い舞台で各国が経験してきた様々な経緯の影響がいかに現代世界の情勢に及んでいるかという、その抜き差しならぬ深みとしがらみが如実に浮かび上がる、迫力のある考察になっている。
池上彰氏は、TVでよく見かける際にはもっぱら初心者向けの解説に終始する役割を演じていて、レベルが低いなという印象を持っていたのだが、この本では佐藤優という相手を得て、存分にあらゆる知識を総動員して丁々発止の論議を繰り広げていて迫力があった。
世界情勢の諸相を各国単位(と複数国間の関係において)で捉え直していく、歴史的条件というとてもダイナミックでスリリングな要素を的確に掴んで、その影響と流れの巨大な帰趨について振り返りまた展望する、そのさまは鮮やかだ。相当明解に現状を理解できたように思える。勿論今後の予測については確実なことは誰にも言えないのだが、可能性の範囲の限定は成し得ているのではないだろうか?
タイトルは若干大げさな印象があるが、読むと、確かに世界史という広く長い舞台で各国が経験してきた様々な経緯の影響がいかに現代世界の情勢に及んでいるかという、その抜き差しならぬ深みとしがらみが如実に浮かび上がる、迫力のある考察になっている。
池上彰氏は、TVでよく見かける際にはもっぱら初心者向けの解説に終始する役割を演じていて、レベルが低いなという印象を持っていたのだが、この本では佐藤優という相手を得て、存分にあらゆる知識を総動員して丁々発止の論議を繰り広げていて迫力があった。
世界情勢の諸相を各国単位(と複数国間の関係において)で捉え直していく、歴史的条件というとてもダイナミックでスリリングな要素を的確に掴んで、その影響と流れの巨大な帰趨について振り返りまた展望する、そのさまは鮮やかだ。相当明解に現状を理解できたように思える。勿論今後の予測については確実なことは誰にも言えないのだが、可能性の範囲の限定は成し得ているのではないだろうか?
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