「淵の王」(舞城 王太郎) [ファンタジー/ホラー/ミステリ]
第6回(2015年)Twitter文学賞国内編第1位。
それを見るまで一度も聞いたことのない作品だったので驚いた。普通はベストセラーとか書評とかネットでの評判とかが先に耳に入ってきて、「あ、やっぱりこれが1位になったか」ということになるのだが、全くの初耳作品とは。
もしかして組織的投票か?とも思ったが、実際読んでみるとなかなかすごい作品ではあったのでそのことはあまり気にはならなくなったのだけれど。(でもTwitter文学賞のサイトが更新されていないのはなぜだろう?もしかして疑惑が浮かんでいるのか?)
実は舞城王太郎の作品をまともに読んだのは初めてだ。以前にも何冊か読みかけたことはあったのだが、肌が合わないというか、他に事情があったりもして中断した本が2,3冊ある。
今回のこの本は、たまたまそういうことがなくて全編読み通したのだが、正直言って狐につままれたような感触が残った。
普通の境遇の人物がいろいろと人生を切り開いていく中でだんだんホラー的な現象にとらわれていき、最後は…とネタバレする訳にはいかないが、どうもいまいち説明不足に感じた。ムードを味わうべき類の作品なのだろうけれど。叙述、文体などはとても出来が良いし、二人称小説の面白みもあるのだが、謎が解ききれていない、まぁそこが却って魅力なのかもしれない。
それを見るまで一度も聞いたことのない作品だったので驚いた。普通はベストセラーとか書評とかネットでの評判とかが先に耳に入ってきて、「あ、やっぱりこれが1位になったか」ということになるのだが、全くの初耳作品とは。
もしかして組織的投票か?とも思ったが、実際読んでみるとなかなかすごい作品ではあったのでそのことはあまり気にはならなくなったのだけれど。(でもTwitter文学賞のサイトが更新されていないのはなぜだろう?もしかして疑惑が浮かんでいるのか?)
実は舞城王太郎の作品をまともに読んだのは初めてだ。以前にも何冊か読みかけたことはあったのだが、肌が合わないというか、他に事情があったりもして中断した本が2,3冊ある。
今回のこの本は、たまたまそういうことがなくて全編読み通したのだが、正直言って狐につままれたような感触が残った。
普通の境遇の人物がいろいろと人生を切り開いていく中でだんだんホラー的な現象にとらわれていき、最後は…とネタバレする訳にはいかないが、どうもいまいち説明不足に感じた。ムードを味わうべき類の作品なのだろうけれど。叙述、文体などはとても出来が良いし、二人称小説の面白みもあるのだが、謎が解ききれていない、まぁそこが却って魅力なのかもしれない。
タグ:ホラー
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