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「偉い人」とは俺のことかとシャアが言い [サイエンス]

今ISSに搭乗している日本人宇宙飛行士・油井 亀美也@Astro_Kimiya 氏が、Twitterで
>余談になりますが、SF等で「宇宙空間で使うロボットに足は必要なのか?」なんて話が出てくるのを聞いたことがありませんか?私の気付きとしては、極めて重要で、手足を上手く操作すると姿勢制御の為のスラスターを大幅に減らすことが出来ると思います。宇宙へ来て新たに気付く事って結構多いですよ。 2015/8/28 5:32
とつぶやき、話題になった。関連記事はこちら↓
宇宙飛行士の油井亀美也さん「ロボットの足は飾り」との考えを否定 - ライブドアニュース

 ここで、だいぶ前に書いた記事、「原寸」という言葉の使い方のコメント覧でこういう↓やり取りがあったことを思い出した。

>(どうでも良いですが、冒頭の文言は「ただの~~」ではなく、「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのです」にして欲しかったです)
by duznamak (2009-06-13 01:18)

> >「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのです」
すみません。これの出典わからないです。

by ask (2009-06-13 09:19)

>>出典  『機動戦士ガンダム』第42話における、名も無き技術兵のセリフです。最新鋭のモビルスーツが、脚のついていない、未完成の状態で前線に送られてくる。しかし、技術兵は、この状態でも100%の性能を発揮できる、と搭乗予定のパイロットに説明する。それに対して、パイロットが「足がついていない」と指摘すると、上述のセリフが語られるのです
 そこそこ有名なセリフで、よくパロられます。また、「脚なんて飾りです。~~」という不正確な形で引用されることも多いです。

by duznamak (2009-06-13 15:

 さてさて、別に自慢するつもりはないが、今回の油井氏の発見表明以前、とっくの昔から私は
無重力空間における姿勢制御には脚の動きによる補助が重要である
と考えていた。体操選手に問うてもそう答えるだろう、とも。実際に毛利氏などがスペースシャトルの中で宙に浮かんだまま体の向きを変えるのに、脚を回し蹴りのように捻りながら蹴って、その反動を利用して姿勢を変えていたのを見た記憶もあるように思う。

 つまり、「脚なんて飾り」は大間違いであるとわかっていたのだ。なのに、この技術兵のしたり顔発言は、「ふんぞり返って現場を知らないお偉方に分かってたまるかっちゅーの!」とでも言いたげではないか、と。しかもそれを、現場の最前線に立って戦っているシャアに対して言っている、ということになるのではないか?(それともシャアとは面識がなかったのでそんな大物とは知らなかったとでも?)

 つまり、この発言の行われるシーンは二重におかしいのだ。
1)物理学的事実に反する
2)それを当然知っているはずのシャアに対して言い、シャアが反論していない
いやさらに、
3)この表現が以上の経緯を踏まえず(間違いにも関わらず)人口に膾炙し、パロディ的慣用句となっている。
4)ということは、(このパロディをよく使う)ガンダムファンはシャアの尊厳を傷つける以上のようなシチュエーションについて無頓着である、ということになる。

のではないか?という疑念が頭から離れないのである。

 私は「ガンダム世代」ではなく、思い入れもなく、ろくに原典を知りもしないので、以上の推論にはどこか穴があるのではないかと思う。どなたか詳しい人に指摘して貰いたいのだが、どうだろう?

タグ:アニメ
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