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表面積における〈量〉と〈質〉の問題 [表面積]

こんなツイートが大量RT(5500以上)されていた。

↓リンク切れに備えて平文引用:
>男性諸君に告ぐが股間に薬品は結構怖い。タマキンは薬品吸収率が強烈に高い。 ステロイドで言うならば前腕内側を基準1とすると背中が1.7、効きそうな首が6、顔面は頬でさえ13のところをタマキンはブッチギリの42である。男性の身体が誇る超薬品吸収体が陰嚢なのだ。


 この内容(数値など)が医学的生理学的に正しいかどうか未確認だが、ありそうな話ではある。これを見かけて、当然このカテの久しぶりのネタではないか、と思い浮かんだ。

 ここで言っている「吸収率」とは単位面積当たりであろう。しかし盲点がある。表面の(シワ)である。ご案内のとおり、陰嚢の皮の表面には沢山皺がある。この皺は放熱のためであると思われる(睾丸は冷やした方が良いのでそうなっている)が、当然表面積を増大させている。つまり見た目よりも表面積が大きいのだ(2倍くらい違うのではないか?)。ただ面積が大きいだけでなく、皺の部分に残留する薬品量も平たい部位よりもはるかに多い、という効果もあろう。これを見落として、概観で同じ面積の他の部位と比較するのは正確ではない。まぁそれを勘案しても、この部分の吸収率が高いということは言えるだろう。気をつけないといけないですね。

 それとは別にここで思い浮かぶことがあった。《表面積》は〈量的〉な指標だが、これを問題にするときはその〈質的〉要素についても考えなければならない、ということだ。同じ表面でもその材質やら環境などによっては単純比較できない、ということである。今回の場合は、同じ皮膚でも粘膜に近いような形質もあれば足の裏のような角質の多いのもある、と。

 放出なり吸収なり、様々な物理的現象の境界となる〈表面〉において、その面積は一番大きな量的指標だが、その透過効率の違いという指標もまた重要な要素であるとあらためて思った次第。
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