「UFOはもう来ない」(山本 弘) [SF]
SFの王道とでも言うべきファーストコンタクトものの力作。
「ET」や「スーパー8」を髣髴させる。
ストーリーは単純である。
地球を監視している蛸型宇宙人の宇宙船がスペースデブリに衝突し、京都の東の山中に墜落する。生き残った個体を捕まえて自宅に隠す小学生男子三人組(このシチュエーション、いかにもスピルバーグっぽい)。それを略取するUFOカルト教団(いかにも幸福の科学っぽい)。やらせのインチキオカルト番組制作クルー、まっとうなUFO研究家女性がからんで、手に汗握る救出劇が展開する。最後の大団円、お台場テレビ局前の衆人環視へのUFO群飛来劇、そして主人公男女二人が月まで同乗して経験する壮大な種明かしはエキサイティング。
それにしても、UFOに関する山本弘氏の勉強ぶりは凄い(主としてトンデモ本的な関心によるものだろうけれど)。本文中にやたら沢山〈参考文献〉が登場する。巻末に集めたら4ページを越えそうだ。そして例によって似非科学、インチキペテン宗教への激しい軽侮と批判の思いがほとばしっている。一気読みした。
「ET」や「スーパー8」を髣髴させる。
ストーリーは単純である。
地球を監視している蛸型宇宙人の宇宙船がスペースデブリに衝突し、京都の東の山中に墜落する。生き残った個体を捕まえて自宅に隠す小学生男子三人組(このシチュエーション、いかにもスピルバーグっぽい)。それを略取するUFOカルト教団(いかにも幸福の科学っぽい)。やらせのインチキオカルト番組制作クルー、まっとうなUFO研究家女性がからんで、手に汗握る救出劇が展開する。最後の大団円、お台場テレビ局前の衆人環視へのUFO群飛来劇、そして主人公男女二人が月まで同乗して経験する壮大な種明かしはエキサイティング。
それにしても、UFOに関する山本弘氏の勉強ぶりは凄い(主としてトンデモ本的な関心によるものだろうけれど)。本文中にやたら沢山〈参考文献〉が登場する。巻末に集めたら4ページを越えそうだ。そして例によって似非科学、インチキペテン宗教への激しい軽侮と批判の思いがほとばしっている。一気読みした。
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