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「宇宙人ポール」 [映画]

【ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記】というブログの中の「町山智浩が選んだ2011年映画ベスト10です」で、堂々今年のベストワンに選ばれている作品。B級臭がプンプンするけど、あの人が面白いと言うなら見に行こう、とはるばる渋谷まで出かけた。渋谷は1年ぶりくらいか?(ちなみに冬と夏では〈目福〉度が大幅に違うものですな)
(この映画を町山氏が選んだのは、多分に個人的共感による所が大である、と思われる。)
 ハコはPARCO3八階のシネクイントという初めて入った劇場。平日2:40PMからの回なので、客の入りは50人くらいか。女性3人グループなんてのも居た。

 イヤハヤなんとも、とてつもないおバカ映画である。しかし、実に楽しい、笑い通し!SF映画ファンなら必見。イギリス人オタク(nerd)オヤジ二人組の珍道中に、エリア51から脱走したグレイ型宇宙人ポールが加わる。この宇宙人、さばけすぎのくだけた饒舌なおっちゃん、という設定で、しかも超能力(透明化、死体蘇生)を持っているのだから、もーたまらない。RV車に同乗してロードムービーでのハチャメチャな冒険が始まる。
 「E.T.」「未知との遭遇」「スターウォーズ」など、過去のSF映画のパロディが随所に出てくる。その量がハンパでなく、私は多分半分くらいしか分からなかったと思う。隣に座っていた中年のおっさんは始終大笑いをかましていて、「むむっ、違いのわかる奴だな!」とちょっと羨ましかった。(本当に元ネタがわかって笑っていたのかどうかは知らないが)
 ポールの姿はもちろんCGなのだが、表情の変化が実に生き生きと豊かで感心した。がヒトのそれのようで綺麗なので、不気味さは払拭されている(これはE.T.もそうだったが)。それにしても毒舌が効き過ぎだし、人間的すぎる感じはある。ま、そういう目的で作られてるから文句があるはずもないが。下品なアメリカンジョークも多いが、気の利いたイギリスジョークもあり、キリスト教原理主義者に宇宙の真実のイメージを体感させて改宗させるシーンなどは批評的成分もある。

coco.toにコメントを書いたら、@paul_movie というツイッターアカウントからフォローされた。
 12月23日から拡大ロードショーになって見易くなるので、そっち方面好きの人には絶対のお勧め。
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