「ミッション：８ミニッツ」 [映画]
面白かったんだけど、どうも釈然としない部分が多くて…。
（以下、ネタばれしまくりなので、未見の人はスキップのこと）
今日は映画の日で千円だったのだが、そんなの関係なく、私はいつでも千円なのだ。どうだ羨ましいだろう！かっかっか(←水戸黄門風）。
アフガンで米軍ヘリに乗っていたスティーブンス大尉が死亡したはずが、実は脳だけは生きていて軍の秘密研究に使われる。鉄道爆弾テロに遭って死んだ教師ショーンの生きていた最後の８分間の記憶にアクセスできるようにつながれた彼は、その時間帯のショーンの意識へダイブして、テロ実行犯を探すミッションに従事する。見当違いをやらかしつつ、それを何度も繰り返す、ということなんだけど…。さぁて突っ込みどころが満載だぞ。
かなり無理目な設定ではあるが、こういうのは新機軸（？）なので面白い。しかし、過去のショーンの脳を乗っ取った形になって、その体の中に入り込んで再体験するのはいいけれど、それはあくまでも既に起こった事件の中の巻き込まれた人間の記憶そのものだとすれば、同じ動画を何度もリプレイするようなもので、スティーブンスが主体的に行動することはできない筈なのに、何故かそれができてしまう。ショーンが経験した筈の無いいろんな人との接触など、いくらでもバリエーションが展開する。そうしないとストーリーにならないのでそうなっているのだろうが、この時点で既にこの設定は逸脱・飛躍してしまっている。行動を変える（さもなければ使命は果たせないわけだが）ということは、単なる夢のようなものか、それでなければ本当にその世界に入った（＝タイムトラベル）ということになるが、この作戦のボスの博士は否定している。「過去は変えられない」と。言ってるそばからそれに矛盾したことをやらせようとしてんじゃん！
犯人に迫って途中下車し、恋人（この女優、ジャクリーン・オナシスに似てますな。あまり艶はないけど）ともども殺された後、目覚めてから犯人の情報をSWATに伝えて犯人の逃走車が捕まるのだが、これは事件の直後ということになるわけで（＝過去改変じゃないか！）、一体この作業はテロ事件からどれくらい（何日後、あるいは何時間後？）経っている時点の話なのかわからなくなった。やけに時間不足を焦ってもいたし…。ショーンの脳を確保した後の話なのは間違いないはずだから、…などと考えだすとタイムラインがぐちゃぐちゃではないか？字幕で絶対時刻を表示すべきだ、なんて思ったり。
で、最後のダイブで恋人の命を救うべく犯人（これって反連邦主義者かな？連邦ビル爆破犯みたいな、民兵というか、ユナボマーのような）を手錠にかけ爆破事件を未然に阻止し、めでたくハッピーエンドに至る、さらに父親との最後の会話が成就し、冷たい雰囲気を持ってた女性将校が慈悲の心を示して彼を絶命させるという、「お約束」かなんか知らないが、「奇跡もパラレルワールドもあるんだよ」みたいな感動的（私の隣席の女性は盛大に落涙しておった）なエンディングになる。なんだかよくわからないが「ご都合主義だ！」と言っても無粋なだけなんで、まぁいいや。
しかし、助かったショーンの心の中にはスティーブンスが居るのか、元々死ななかったんならショーンのままの筈、とも悩むが、やはり過去を変えた別のパラレルワールドなので、彼の心なんだろう。だったら、元の体は死んでも問題ない、ってことになるんだろうか。父親に会いに行ったりするという後日談もあり得るのかもしれない。
蛇足）
冒頭の都市を俯瞰するシーン。割りと早くにシカゴじゃないかと思ったのが当たって少し嬉しかった。
ボスの博士役の俳優、見覚えがあるんだけど、何に出てたっけかなぁ？
……で、結局「その読み方はここがおかしい」と、指摘されそうで、こわごわとアップします。
（以下、ネタばれしまくりなので、未見の人はスキップのこと）
今日は映画の日で千円だったのだが、そんなの関係なく、私はいつでも千円なのだ。どうだ羨ましいだろう！かっかっか(←水戸黄門風）。
アフガンで米軍ヘリに乗っていたスティーブンス大尉が死亡したはずが、実は脳だけは生きていて軍の秘密研究に使われる。鉄道爆弾テロに遭って死んだ教師ショーンの生きていた最後の８分間の記憶にアクセスできるようにつながれた彼は、その時間帯のショーンの意識へダイブして、テロ実行犯を探すミッションに従事する。見当違いをやらかしつつ、それを何度も繰り返す、ということなんだけど…。さぁて突っ込みどころが満載だぞ。
かなり無理目な設定ではあるが、こういうのは新機軸（？）なので面白い。しかし、過去のショーンの脳を乗っ取った形になって、その体の中に入り込んで再体験するのはいいけれど、それはあくまでも既に起こった事件の中の巻き込まれた人間の記憶そのものだとすれば、同じ動画を何度もリプレイするようなもので、スティーブンスが主体的に行動することはできない筈なのに、何故かそれができてしまう。ショーンが経験した筈の無いいろんな人との接触など、いくらでもバリエーションが展開する。そうしないとストーリーにならないのでそうなっているのだろうが、この時点で既にこの設定は逸脱・飛躍してしまっている。行動を変える（さもなければ使命は果たせないわけだが）ということは、単なる夢のようなものか、それでなければ本当にその世界に入った（＝タイムトラベル）ということになるが、この作戦のボスの博士は否定している。「過去は変えられない」と。言ってるそばからそれに矛盾したことをやらせようとしてんじゃん！
犯人に迫って途中下車し、恋人（この女優、ジャクリーン・オナシスに似てますな。あまり艶はないけど）ともども殺された後、目覚めてから犯人の情報をSWATに伝えて犯人の逃走車が捕まるのだが、これは事件の直後ということになるわけで（＝過去改変じゃないか！）、一体この作業はテロ事件からどれくらい（何日後、あるいは何時間後？）経っている時点の話なのかわからなくなった。やけに時間不足を焦ってもいたし…。ショーンの脳を確保した後の話なのは間違いないはずだから、…などと考えだすとタイムラインがぐちゃぐちゃではないか？字幕で絶対時刻を表示すべきだ、なんて思ったり。
で、最後のダイブで恋人の命を救うべく犯人（これって反連邦主義者かな？連邦ビル爆破犯みたいな、民兵というか、ユナボマーのような）を手錠にかけ爆破事件を未然に阻止し、めでたくハッピーエンドに至る、さらに父親との最後の会話が成就し、冷たい雰囲気を持ってた女性将校が慈悲の心を示して彼を絶命させるという、「お約束」かなんか知らないが、「奇跡もパラレルワールドもあるんだよ」みたいな感動的（私の隣席の女性は盛大に落涙しておった）なエンディングになる。なんだかよくわからないが「ご都合主義だ！」と言っても無粋なだけなんで、まぁいいや。
しかし、助かったショーンの心の中にはスティーブンスが居るのか、元々死ななかったんならショーンのままの筈、とも悩むが、やはり過去を変えた別のパラレルワールドなので、彼の心なんだろう。だったら、元の体は死んでも問題ない、ってことになるんだろうか。父親に会いに行ったりするという後日談もあり得るのかもしれない。
蛇足）
冒頭の都市を俯瞰するシーン。割りと早くにシカゴじゃないかと思ったのが当たって少し嬉しかった。
ボスの博士役の俳優、見覚えがあるんだけど、何に出てたっけかなぁ？
……で、結局「その読み方はここがおかしい」と、指摘されそうで、こわごわとアップします。
ラトレッジ博士は最近の007でボンドに個人的に味方してくれるCIAエージェントやってますね。
by inuneko (2011-11-16 21:28)
inunekoさん、初めまして。
調べたら、007のフェリックス・ライト役ですか。
>ジェフリー・ライト（Jeffrey Wright, 1965年12月7日 - ）
だそうで。
私は、以前BSで見た、映画俳優や監督へのインタビュー番組の司会者に似てると思ったんですけどね。
by ask (2011-11-16 23:45)
そう言われればあの校長先生に似てますね（笑）
by inuneko (2011-11-17 12:43)