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「塔の上のラプンツェル」 [映画]

TOHOシネマズ有楽座10:55〜。電話で訊いたら吹替版は初回しかやらないというので、午前中から映画を観ることはめったに無い私だが、早めに出かけた。大きな箱なのに客は少なく、30人も居なかった。子供は5人以下。
 なぜ敢えてオリジナルでなく〈子供向け〉的な吹替版にしたかというと、
「3D映画は字幕版だと視線移動に焦点移動まで加わって目が疲れる」からだ。それに、アニメの場合、英語版だってアテレコ(アフレコ)なので、オリジナルと言っても、元々本物ではないわけなので、声優のレベルはそう変わらない、いや日本の方が優れているんじゃないか?とすら思えるわけで…。実際、中川翔子(が主役を演じているのはエンドロールで初めて知った)は上手かった。
 ただ、ミュージカルだったとは意外だった。大体ミュージカルって散文的な台詞を歌にする不自然さがどうにもつきまとうわけで、楽しいけど違和感があるのだった。この歌の部分は原曲の方を聞いてみたい気はする。
 さて、この作品の原作はグリム童話らしいが、読んだことはないものの、子供の頃TVで「世界ドリームランド」だったかそんな名前の、有名な童話を実写映画化したアメリカ製TV映画シリーズ(番組冒頭の案内役は成人に達したシャーリー・テンプルだった)がNHKで放映されていて、その中にこの「ラプンツェル」があったのを覚えている。ただその記憶は、断片的なほんの数秒の動画で、髪を編んで縄にしたものを塔から降ろして魔女がそれを掴んで登るシーンや、満月をバックにほうきに乗った魔女が画面を横切って飛ぶ、などしか無く、ストーリーは忘れてしまった。金髪の見事さの迫力が印象に残っている。
 で、Wikipediaで見ても、ストーリーは全然違っており、もっと「本当は」性的なお話だったようだ。〈塔に幽閉された長い髪の姫〉という設定だけ借りて、いかにもディズニー調の子供もおとなも楽しめる作品を作り上げている。理不尽な運命に雄々しく立ち向かう勇気と明るい姿勢、目も眩むような冒険と奮闘、個性的な脇役、そして恋の成就…とまぁ、お定まりの展開ではある。
 しかし、映像が素晴らしく、色彩が美しい。燈籠風船の群舞の幻想的光景は圧巻だ。髪の毛の質感と量感もリアルにファンタスティック。動物の描写も生き生きと魅力的。3Dの効果を生かしたスピーディーでテンポの良い展開もエキサイティング。ディズニーアニメの完成形とも言えるのではないか?
 Tomboさんが「ヒックとドラゴンに匹敵する」と言ったのもむべなるかな。
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ask

「ラプンツェル」という名前に関するやり取り:
https://twitter.com/#!/asknkn/status/58832892943544320
by ask (2011-04-15 21:31) 

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