SSブログ

「ザ・ロード」(映画版) [映画]

前に小説で読んでいた「ザ・ロード」の映画を観てきた。銀座のTOHOシネマズシャンテで16:35〜。平日午後なので空いていた(レディースデーなので女性がやや多めか)。

 原作にかなり忠実な作りで、出来は良いと思うが、2時間程度の映画では、どうしてもイベントの連なりになってしまう(主だった出来事はすべて盛り込んであった)ので、原作の淡々とした単調さ・冗長さは失われている。あれこそが作品の肝で、本来ならもっと「眠くなる」展開な筈なのだ。つまり映画化には向いていない原作なのだ、と思う。と言っても、この映画が失敗作だという気はない。
 子役は好演だ。親子の情愛がリアルに出ている。父親役のヴィゴ・モーテンセンは「ロード・オブ・ザ・リング」の王様の役の頃よりだいぶ老けたな、という印象。これは窶れた役作りのせいか。こっちも好演。
 Tombo(@gsusumu)さんは先に見ていて、感想をTwitterで訊いたら「あまり面白くなかった」とのこと。原作を読んでいないと味わえない映画でもないとは思うが…。ちょっと陰鬱な暗すぎる映画で、意図を計りかねる面はあったかも知れない。
 原作と違っていたのは、妻の(生前の回想シーンで)登場場面が多かったところ。ちょっと余計じゃないかな?と思った。ラスト近くの父との別れシーンの描写は美しい。かすかな希望をほの見せて終わる余韻がひたひたと迫って来る。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。