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鼓童を聴く [アート]

 昨日、友人に誘われて和太鼓の演奏グループ「鼓童」を聴いてきた。文京シビックホール。この友人、熱心なファンで「賛助会員」になっており、チケットを手配して誘ってくれたのだ。
 その名はずいぶん前から耳にして、いちおうイメージは持っていた。今日初めて、生の舞台を見に行って聴いた。いやぁ~~すごい。「目から鱗」と言うより「耳から耳垢が落ちた」とでも言ったらいいんだろうか?
 ステージ近くで聞くその音は大迫力、腹に響くほどの大音響。驚くべきは大勢での整然としたシンクロ。ぴったりと息のあった、寸分狂わぬ合奏の見事さ。互いに見もせず、指揮者もメトロノームもなしに、どうやってあそこまで合うのか?「」の飛ばし合い?

 そもそも打楽器は一番プリミティブな楽器である。私自身、太鼓叩いたら気持ちいいだろーなー、とよく思う。力いっぱいぶっ叩くのはさぞや爽快じゃないか?ストレス解消にもってこい、だろう。

 「リズム音痴」などは居ない、と言う。「音痴」とは基本的に音程がとれないメロディ音痴のことである。リズムは音楽以前の自然の鼓動というか、心臓にしろ何にしろ極めて基本的原初的なものである。聴覚に限らず、振動でもリズムはあるし、視覚的にも繰り返し図形などにリズムは現れる。万物はリズムで出来ている、と言ってもいいんじゃないか?と思うほどだ。そのリズムを極限まで単純かつ精妙に具現するもの、それが打楽器であり、太鼓はその代表と言っていい。

 で、今回気づいたのは、奏法によって太鼓の音色は多くのバリエーションが持てるということだ。主に叩く強さの大小と間隔の長さの操作によって。また、間隔が代わると、前の音の残響に被さって新たな音が生じるのだが、その間の干渉によっても変わるだろう。そのような様々なテクを駆使して、数多くの太鼓間の協奏もあり、実に多様な表現が繰り出される。そして、もう少し長いスパンで見た全体的なうねり、流れの変化も面白い。曲目によって全く異なる表情を見せる。堪能した。

※ この記事を書くにあたって、マイカテに「アート」を追加した。「サブカルチャー」では失礼と言うか、収まりが悪いので。
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コメント 3

ub7637

伝統に対してサブカルとは失礼なw。

鼓童じゃないけど、自分も昔、太鼓を見にいったことがあります。
シンプルなようで力強い響きが心地良く、いつくもの太鼓が織り成すリズミカルで、ダイナミックな演奏には圧倒されました。

また行ってみたいもんですね。
by ub7637 (2009-12-20 18:29) 

michaela

鼓童は行ってみたい公演のひとつです。
確かに打楽器のプリミティブな響きには、何とも言えない快感がありますね。
by michaela (2009-12-21 07:54) 

ask

michaelaさん、お久しぶりです。
(ちなみにそれより上の人は挨拶不要なので省略w)
何ヶ月ぶりでしょうか?
そう言えば、さっきSo-netブログ事務局から「あんたはフレンドリー度が足らんよ(2)」って、頼みもしないのに活動度とか馴れ合い度を評価してくれるので、思わず、ドンドンド・ドンドコドンしてしまいました。
by ask (2009-12-21 18:46) 

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