ボールペンのペン先の再利用法 [実用]
久しぶりに「実用」カテの記事を書こう。
私の使う筆記具はもっぱらボールペンである。後で消せるようにシャーペンを使うこともあるが。これは多分一般的な傾向ではないかと思われる。
昔のボールペンというものは、ボテが酷かったり、かすれたり、インクがたくさん残っているのに書けなくなったり、と工業製品として未熟であったのだが(何年前の話だ?)、そういうことがなくなって〈完成品〉になって久しい。家の中には100本以上のボールペンがあるだろう。
が、そういう今になっても、出来不出来の差はいまだにある。
書き心地にかなりの違いがあるのだ。当たり前だが、百円ショップで10本100円で買えるような(中国製?)のには、出来の悪いのが多い。逆に出来のいい場合は、すらすらと滑らかに同じ太さと濃さでかすれることなく書き続けられる。そういう出来のいいペン先の場合、インクがなくなったからと言って捨てるのは惜しい。そこで、私が採っている方法が、良いペン先の再利用だ。その方法は、
1 空になった芯Aからペン先aをペンチで引っこ抜く。
2 別の書き味の悪いボールペンの芯B(インクはたっぷり残っている)からも同様にペン先bを引っこ抜く。
3 Aとbは捨てる。
4 aをBに装着する。
これだけだが、「4」はちょっと工夫がいる。本来ペン先の外径は芯の内径と一致してぴったりと収まる(細かく言うと、ペン先の方がほんの少し太く、芯を押し拡げる形で装着される)のだが、aとBがうまくフィットするとは限らず、むしろ合わない場合の方が多い。
aが細いと、ブカブカになって固定できず、この場合はaに接着剤を塗るとうまくいく場合がある。また、Bの先端はbが装着された痕跡で少し広がっているので、その部分を切り取って本来の内径の部分に押し込むとフィットする場合も多い。
aが太すぎると穴に入らないのだが、芯を炎で炙って軟らかくして強引に押し込むとなんとか収まることが多い。あまりにもサイズが違い過ぎると諦めざるを得ないのだが。
Bからbを抜くと、先端にはインクの無い部分が出来てしまうので、装着前に芯の尻を口に銜えて息を吹き込んでインクを先端まで移動させることも必要だ。それでも泡が中に残ってしまうことも多いし、そもそもaの中には(使いきっているので)インクは無く空なので、ここでも泡の発生は不可避だ。
泡を抜くには二つの方法がある。
先端(ペン先)から抜く:芯の尻を銜えて空気を吹き込みながら、ペン先を紙の上に押し付けてこする。最初はインクは出ないが、空気がインクの代わりに出て行き、やがてインクがペン先にまで到達する。
芯の尻から抜く:振ったり、回転させたりして先端方向に遠心力をかけ、より重いインクが先端方向に移動し泡が尻方向に浮かんで来る。
ところで、「3」でAは捨てると書いたが、実はAにも再利用の機会はある。上で作ったaとBの合体成果物だが、これを使うには適当なペン軸に入れなければならない。その際に調達できるペン軸にうまく適合する長さに足らなくなる場合が往々にして発生する(上記工作中にB先端を一部カットしたりするので)。そういう時にはAとBを少しずらして重ねて置き、両端を望ましい長さになるように調整した後、任意の位置で一緒に切って、A1とA2、B1とB2に分ける。A1とB2を合わせる(セロテープの粘着面上で転がして接合する)と、望ましい長さの芯が出来るのである。
……などと、ヘンなことをやっとりますが、存分に使いきり、結構満足しているのでした。
私の使う筆記具はもっぱらボールペンである。後で消せるようにシャーペンを使うこともあるが。これは多分一般的な傾向ではないかと思われる。
昔のボールペンというものは、ボテが酷かったり、かすれたり、インクがたくさん残っているのに書けなくなったり、と工業製品として未熟であったのだが(何年前の話だ?)、そういうことがなくなって〈完成品〉になって久しい。家の中には100本以上のボールペンがあるだろう。
が、そういう今になっても、出来不出来の差はいまだにある。
書き心地にかなりの違いがあるのだ。当たり前だが、百円ショップで10本100円で買えるような(中国製?)のには、出来の悪いのが多い。逆に出来のいい場合は、すらすらと滑らかに同じ太さと濃さでかすれることなく書き続けられる。そういう出来のいいペン先の場合、インクがなくなったからと言って捨てるのは惜しい。そこで、私が採っている方法が、良いペン先の再利用だ。その方法は、
1 空になった芯Aからペン先aをペンチで引っこ抜く。
2 別の書き味の悪いボールペンの芯B(インクはたっぷり残っている)からも同様にペン先bを引っこ抜く。
3 Aとbは捨てる。
4 aをBに装着する。
これだけだが、「4」はちょっと工夫がいる。本来ペン先の外径は芯の内径と一致してぴったりと収まる(細かく言うと、ペン先の方がほんの少し太く、芯を押し拡げる形で装着される)のだが、aとBがうまくフィットするとは限らず、むしろ合わない場合の方が多い。
aが細いと、ブカブカになって固定できず、この場合はaに接着剤を塗るとうまくいく場合がある。また、Bの先端はbが装着された痕跡で少し広がっているので、その部分を切り取って本来の内径の部分に押し込むとフィットする場合も多い。
aが太すぎると穴に入らないのだが、芯を炎で炙って軟らかくして強引に押し込むとなんとか収まることが多い。あまりにもサイズが違い過ぎると諦めざるを得ないのだが。
Bからbを抜くと、先端にはインクの無い部分が出来てしまうので、装着前に芯の尻を口に銜えて息を吹き込んでインクを先端まで移動させることも必要だ。それでも泡が中に残ってしまうことも多いし、そもそもaの中には(使いきっているので)インクは無く空なので、ここでも泡の発生は不可避だ。
泡を抜くには二つの方法がある。
先端(ペン先)から抜く:芯の尻を銜えて空気を吹き込みながら、ペン先を紙の上に押し付けてこする。最初はインクは出ないが、空気がインクの代わりに出て行き、やがてインクがペン先にまで到達する。
芯の尻から抜く:振ったり、回転させたりして先端方向に遠心力をかけ、より重いインクが先端方向に移動し泡が尻方向に浮かんで来る。
ところで、「3」でAは捨てると書いたが、実はAにも再利用の機会はある。上で作ったaとBの合体成果物だが、これを使うには適当なペン軸に入れなければならない。その際に調達できるペン軸にうまく適合する長さに足らなくなる場合が往々にして発生する(上記工作中にB先端を一部カットしたりするので)。そういう時にはAとBを少しずらして重ねて置き、両端を望ましい長さになるように調整した後、任意の位置で一緒に切って、A1とA2、B1とB2に分ける。A1とB2を合わせる(セロテープの粘着面上で転がして接合する)と、望ましい長さの芯が出来るのである。
……などと、ヘンなことをやっとりますが、存分に使いきり、結構満足しているのでした。
タグ:文房具
先ほど、Twitter で高畑正幸さん(文具好きが高じてTVチャンピオンの文具通選手権で3回優勝し、勢い余って文具メーカーに就職して企画開発している文具王:本人のProfileより)に、この記事を読んで欲しいと頼んだところ、
http://twitter.com/bungu_o/status/5284089876
http://twitter.com/bungu_o/status/5284121971
http://twitter.com/bungu_o/status/5284186386
というやり取りをしていただきました。
「私の負け」というのを二度もくりかえしてるように見えますが、これはiPhone 用クライアントの Tweetie2 というソフトのバグです。それを承知で、私は不遜にも、
http://twitter.com/asknkn/status/5284218274
by ask (2009-10-30 22:52)