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知覚が対数目盛りであることの理由に関する考察 [表面積]

duznamakさんの最近の記事、対数目盛とオクトバスを読んで、こりゃ「表面積ネタ」だという直観が訪れた。aha!である。
>人間の知覚は、どういう訳か対数目盛に従うそうです(「フェヒナーの法則」)。
 どういう訳か?についてここで思いついた仮説を示そう。

 人間の感覚は表面で得られる。視覚の感覚器である網膜は〈表面〉であるし、聴覚における耳の穴、味覚における味蕾、臭覚における感覚細胞にせよ、外界に対して接するのは〈表面〉である。究極の表面的感覚は〈触覚〉であり、皮膚表面の直接接触によってもたらされる感覚だ。要するに刺激を受け止めるのは〈表面〉に他ならないのである。
 で、表面と言えば2乗である。感覚器官が受け取る刺激のレベルは表面積(刺激源からの距離の2乗)に反比例するということになる。
 音源や光源などからの距離が1、2、3、4倍と離れるにつれて、そのエネルギーの大きさはそれが到達する場所の表面積(2乗)に反比例して1、1/4、1/9、1/16と減衰するだろう。ところで、距離が2倍になるとヒトが感じる大きさも1/2に、3倍離れれば1/3となるのが、世界認識の上では(ユークリッド的に)合理的であろうと思われる。そういう感覚スケールを持った方が、生存に有利ではないか、と思われるのだ。
 例えば、目の見えない人が音を頼りに目標物に近づこうとする場合のことを考えれば、こういうスケールを持っていた方が適切な行動をとれるだろう、ということが容易に想像できるわけだ。
 これが人間の感覚が対数スケールであるということの理由である。と、こういう簡単な説明では、あまり説得力は無いだろうか?
 ところで、地震のエネルギー(マグニチュード)は、その計算方法を知らないのだが、表面積ではなく、体積(3乗)に反比例する体感震度をもとに計算されているのだろう、と思われる。地震の場合、伝わって行く地殻内の物質全てを震動させながら伝わって行くわけで、2倍離れると2の3乗分のエネルギーが途中で失われるので、ということではないか、と推測するわけだが、どうなんだろう。
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