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「支援」という言葉の使い方 [言葉]

 アメリカが北朝鮮の「テロ支援国家」指定を解除するそうだ。
 そもそも、私は今までこの言葉を聞く度に非常に違和感を覚えていた。「支援」とは、自分でない他者に対して、援助し便宜を図り協力する、というときに使う言葉である。つまり目的語を持つ他動詞だ。実行する主体は別にあってこその「支援」である。
 北朝鮮の場合は、この意味に当てはまらない。拉致や大韓航空機爆破や覚醒剤/偽札/偽タバコ製造、収容所での人権蹂躙などなど、あの国が今まで重ねて来た夥しい犯罪行為の主体は、あの国家そのものであるのは明白だから、正しくは「テロ実行国家」と言う他ない。唯一「支援」が当てはまるのは「よど号ハイジャック犯」を匿った行為だけじゃなかろうか。
 「支援国家」指定は解除どころではなく「テロ実行国家」に〈格上げ〉すべきだと思うが、アメリカという、これまた「世界最大のテロ実行国家」のやることだから…、やんぬるかな。
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コメント 3

michaela

まったく同感です。
by michaela (2008-06-27 12:04) 

アヨアン・イゴカー

「支援国家」と言う呼称は、外交的な使い方なのでしょうね、
意味を曖昧にするための。
by アヨアン・イゴカー (2008-06-28 00:45) 

ask

ふむむ。
「曖昧」ということは、婉曲にぼかすということでしょうか? 角が立たないように?
 うーむ、よくわからない。国際情勢複雑怪奇。
by ask (2008-06-28 23:28) 

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