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***の半分は箸を正しく使えない [実用]

 以前書いた「箸の正しい使い方」という記事の中で、「箸の使えない人の分布は学歴や社会的地位と相関がない」という意味のことを書いた。つまり、国会議員、キャリア官僚、大学教授、一部上場企業の役員、芸能人、医師・弁護士などなどいわゆる上流社会においても、ほぼ半数は箸を正しく使っていないという、神の見えざる箸とでも言うべき力で選り分けによる分布率の普遍化が貫徹しているのである。(勿論これは私の印象に過ぎないが、相当な数のサンプルに基づいている。)
 タイトルのワイルドカード「***」の中にはどんな文字列でも入る。「小学校教師」でも「長距離トラックの運転手」でも「PTAの役員」でも「社会保険事務所へ年金の確認に来ているお年寄り」でも「ヒルズ族」でも、なんでもありである。
 箸が正しく使えないということは、一種のハンディキャップであるから、年間の食費のうちの20%分(味わいに被っている減価分に相当。つまり千円の料理を食べても、彼らは約800円分の美味しさしか味わっていないのだ)については、確定申告によって所得控除措置を受けられるようにすべきではあるまいか?(但し、上に書いたような高額所得者は除く)
 ところで、件の記事の中で「グルメを自称する人達の中にも箸を使えない人が結構居て、噴飯ものである」と書いたのだが、もうひとつ噴飯ものの例がある。いわゆる「右翼」的な人々である。彼らは自分が〈日本人であること〉に、その存在のアイデンティティの基盤を置く人達であろう。(もしもカフカの「変身」のように、「ある朝気がかりな夢から覚めてみると、自分が中国人(または朝鮮人)に変身していることを発見した」ら、彼らはそのあまりのおぞましさ、自己嫌悪にすぐさま自死を選ぶだろう)そんな彼らの中でも、やはり半数は箸が正しく使えないのだが、日本人の基本的条件である箸を使えないなんて、まさに自己の基盤を根底から揺るがす大変な事態ではないか! 鼻の短い象、首の短いキリン、二本脚で立たないレッサーパンダ、たてがみの抜けた雄ライオン、白黒が反転したパンダに等しい「あってはならない」存在なのだ。「きっさま〜、それでも日本人か!」という言葉を投げつけられるに値するだろう。
「てめーら日本人じゃねぇや!叩っ斬ってやる!」
と言われたら彼らはどうするのだろう?
 いや、ひとつ考えられる反論がある。
 「箸は中国、韓国、ベトナムなど東アジア圏に広く見られる文化であって、日本だけに限られるものではなく、箸が使えないからと言って日本人云々というのは当たらない」
 しかし、それに対するさらなる罵倒があり得る。
「てめーら大東亜人じゃねぇや!叩っ斬ってやる!」


タグ: 日本人 半数
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