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電話を受けて「もしもし」と言ってはいけない [言葉]

多くの人が、電話がかかってきたときに受話器を取って、いきなり「もしもし」と発している。
これは間違いである。「もしもし」で受けると、以下のような事態が生じる。
(かけた方を"Org"、受けた方を"Ans"と表記する)
Org「もしもし」
Ans「もしもし」
Org「もしもし、**さんのお宅でしょうか?」
Ans「もしもし」
Org「もしもし、もしもし」
Ans「もしもし」
Org「おかしいな、こっちの声が聞こえないのかな?もしもしー!」
Ans「もしもし」
Org「もしもーし、もしもーし」
Ans「もしもし」
Org「おーい、どーなってんだー!もしもーーーーーーしぃぃぃー!」
Ans「もしもし」
……となって永久に会話が始められないのである。(これを「ハンドシェイク出来ない状態」という)
「もしもし」は明治時代に電話が世に出たときに、相手に呼びかける言葉として「申す、申す」が変化して出来上がった言葉らしい。とにかく、呼びかける側が使う語であって、呼ばれた側が使うのは全くおかしいことになる。
「ねぇねぇ、あのさ」と言われて、「ねぇねぇ」と返すみたいなものだ。このおかしさに気づかず、電話を持つと「もしもし」と反射的に使う人が多すぎる。


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コメント 2

a

おっしゃる通り!
by a (2009-12-06 19:43) 

ask

どこのどなたが存じませんが、賛同ありがとうございます。
久々に、というか3年以上経過後初めてコメントが付いたので、これは実は修正の必要があるな、と考えていたのを思い出しました。
ここに書いたことは間違いではないとは思っていますが、事情が変わって、「電話を受けていきなり『はい、〜〜です』と名乗ってはいけない」と思うようになったのです。
 いろんな家に電話すると、留守番電話が応答することがよくありますが、いざ要件を吹き込み始めると、実は在宅していてそれを傍受していた相手が横から割り込んでくるということが頻発するようになりました。つまり居留守を使って、どんな相手からかかってきたかを確認してから電話に出ている、ということですね。
これは明らかにイタ電、セールス電、さらには振り込め詐欺などを警戒してるわけで、これはこれで賢い使い方なわけですが、同様に、留守電でなくすぐに出る時には、いきなり名乗らない方がいいだろうということで、なんとも世知辛い世の中ではあります。
by ask (2009-12-07 01:34) 

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